今月3日からは冠番組『坂上忍の成長マン!!』(テレビ朝日系 毎週木曜24:15~24:45)がスタートし、『バイキング』(フジテレビ系 毎週月~金11:55~13:00)では月曜司会に抜てきされるなど、バラエティ番組に引っ張りだこの俳優・坂上忍。4月20日からは、新たな冠番組『坂上忍とワケあり女~こんな私にいくら貸してくれますか?~』が定額制動画配信サービス「dビデオ powered by BeeTV(以下、dビデオ)」で配信をスタートした。

同番組は、坂上忍が金融屋を営んでいるという設定で、そこへ金に困った女性たちが次々と訪れる。「金の貸し借りはすごくシビア」と語るとおり、坂上は真っ当な理由がなければ絶対に財布を開くことはない。矛盾点に鋭く切り込む坂上だが、これまで3,000万円以上を人に貸した女、男に貢ぎすぎて手元に金がなくなった女、劇団創設を計画する怪しい主婦など、一筋縄ではいかない女たちに翻弄され…。

坂上忍
1967年6月1日生まれ。東京都出身。身長AB型。3歳で劇団若草に所属し、1972年の『下町かあさん』(フジテレビ系)でドラマデビュー。数々のドラマや映画に出演し、"天才子役"として一斉を風靡した。以後、俳優としても活躍する一方、子役の養成所を立ち上げ、講師を務めている。最近は、バラエティ番組でも活躍し、現在4本のレギュラーを務めている。
撮影:大塚素久(SYASYA)

父の1億円の借金を子役時代に背負い、わずか10年で完済。誰よりも借金の怖さを知る一方、無類のギャンブル好きを公言するこの男は、「借金しないこと」を主義としている。また、1年で稼いた金を年末の競艇に全額注ぎ込むなど、常人では考えられないような金銭感覚も併せ持つことなどからも、金に関する数々の破天荒かつ伝説的なエピソードには事欠かない。"金"と"坂上忍"。同番組の収録合間、一蓮托生の両者をテーマに話を聞いた。

――収録を拝見していたのですが、どんどんすごいキャラクターの方々が登場しますね。

今日で2回目の収録なんですが、1回目の時は世の中にはこんなに不思議な人がいるんだとビックリしました。面白いですね。やっぱり、苦手なタイプの子とかもいるんですよ。ただ、話をしていくとみんないい子なんですよ。頑張り方を間違えているだけで、基本はいい子。金を貸すかどうかは別ですけど。

――第1回に登場する小悪魔agehaのモデルさんへの第1声は、「オジサン、嫌いです」でしたね(笑)。

ギャルっぽい子が苦手なんですよ。ただ、話をしていくとこんな子なんだなと思ってしまうというか、思わされてしまうというか。あとは、第2話のお金がなくなるまで男に貢いじゃう子。普通に考えたら、ただのバカじゃないですか。だけど、その子の中ではそれで成立しちゃってる。本当、素人さんの怖さというか、何が出てくるか分からない感じというか。

――お金を貸す基準みたいなものはあるのでしょうか。

今日は、整形費用を借りに来た子がいました。僕は"整形絶対反対派"なので貸すはずがないと思っていたんですが…貸しちゃいましたからね(笑)。なぜなんだろうと思いつつ…やっぱり応援代なんじゃないですかね。応援したくなる子。

――プライベートでお金を貸すことに抵抗は?

大嫌いです。貸したらあげたつもりにならないと、という感じです。以前、付き合うか付き合わないかくらいの女性がいて、ある日電話がかかってきて、「引っ越したいから100万貸して」って言われたんですよ。別れました。バカかこいつ、アホかと思って。それを言われた時点でアウトなんですが、エッチの相性が良さそうな方だったら一瞬は考えます。けど、彼女としては絶対にナシですよね。ちなみに、僕よりいいマンションに住んでいましたからね。そのグレードをさらに上げたいということですから。あんなトンチンカンな女もなかなか珍しいです。

――それでは野々村真さんのような、同性で旧知の仲の人に頼られたらどうしますか。

まこちゃんだったら、あげると思います。ただ、友達関係は終わるでしょうね。真面目な話になりますけど、うちの場合は親父が借金作っちゃった人ですから。僕もギャンブル好きでやりますけど、自分の中でのルールは「借りてまでやらない」。親父で目の当たりにしているので。だから、金の貸し借りはすごくシビアだと思います。

新番組『坂上忍とワケあり女~こんな私にいくら貸してくれますか?~』(左:坂上忍 右:諏訪美緒)