重厚感あふれる本体

さて、そんなわけで製品はアタッシュケースに入る形で届いた(Photo12~14)。ケース内部には本体のみが鎮座している(Photo15,16)。

Photo12:ケースの大きさはW465×H355mm(取っ手含まず)。欲を言えばRadeonマークがシールなのが惜しい

Photo13:厚みは165mm。ちなみにケース単体での重量は2.8Kg

Photo14:「ほらこんな具合」と軽々とケースを持ち上げるNekechuk氏。ただこの時に中にはカードは入っていない

Photo15:内部はこんな感じで、ほとんどが緩衝材

Photo16:Photo01と同じロゴのものは、単なるカード。ちなみに評価用という事もあってか、ケーブルとかは一切入っておらず、ドライバ類はオンラインダウンロードということで、本当にこれだけである

あらためて展開してみるとこんな具合(Photo17,18)。実測での寸法は、W305mm×D95mm×H38mmとなっていた(高さにはラジエター用のホースは含まず)。大きさ比較ということで、R9 290Xと並べたのがこちら(Photo19)である。

Photo17:左上のラジエータが120mmのものという事を考えてもらえれば、大きさが判りやすいかも

Photo18:ヒートシンクのファンにはRadeonのロゴ入り

Photo19:ATXの縛りがあるから厚みや高さは変わらないが、長さは大きく異なる。あと質感がやはり増しているのがわかる

気になる重量だが、本体+ラジエターでは1883g、ラジエターを手で持った場合(本体+ホース)の重量は1302gだった。電源は8pin×2の構成(Photo20)。基本的には冷却はラジエターということで、無理にファンのまわりをトンネル構成にする必要もないためか、外装は結構間隙が目立つ(Photo21,22)。出力はDVI-D+MiniDisplayPort×4の構成(Photo23)となっている。

Photo20:この"Radeon"ロゴも光る

Photo21:シリアルナンバーはこの位置に入る

Photo22:この位置にも隙間がある

Photo23:流石にAnalog出力は完全に廃された

ちなみに今回分解不可ということで、代わりにAMD提供の分解写真をご紹介する。先ほどのPhoto08にも出てきたが、内部はこんな具合に完全な4ピース構成(Photo24)となっている。

Photo24:ヒートシンクはGPUだけでなくGDDRメモリや電源レギュレータ部もまとめて冷却する構成となっている

ヒートシンクは中央に銅板のフィンが配されており、外側のファンはここを冷却する形となる(Photo25)。ボードの構成としてはこれまでと同様に、2つのGPUがPLXのPCIe Switchで接続される形態になっている(Photo26)。

Photo25:水冷ポンプ×2が連なるような形になっているが、本当に水冷ポンプが2つあるのか、それとも片方は単にサーマルヘッドなのかは不明

Photo26:Nekechuk氏曰く、SwitchはPLXの48レーンのPCIe 3.0スイッチであるPEX8748とのこと。

WindowsにおけるPerformance Indexはこんな感じ(Photo27)。なぜかGPU-Zでは正しく認識されなかった(Photo28,29)が、むろんCCC(Catalyst Control Center)では正しく認識されている(Photo30)。

Photo27:Core i7-4770KのCPUが一番Scoreが低いという事態に

Photo28:R9-290XのDevice IDは1002-67B0だが、こちらは1002-67B9になっており、このIDをGPU-Zが認識できないためと思われる。Bandwidthが何か愉快なことに

Photo29:一応、ちゃんと2GPUであることは認識されている

Photo30:コアクロックは1018MHz、メモリは1250MHz×4=5Gbpsになっている

当たり前といえば当たり前だが、デフォルトでCrossFireXは有効である(Photo31)。それはいいのだが、一応無効にできる(Photo32)のはちょっと面白い。オーバークロック動作も当然可能(Photo33)となっている。

Photo31:方法はFrame Pagingのみ

Photo31:ただ無効にしてもあまり得るところはないと思うが

Photo32:メモリクロックは最大2000MHz(=8Gbps)まで設定可能。先ほど紹介した通り、メモリチップそのものは6Gbps品(=1500MHz)まで対応可能となっている

テスト環境

ということでそれではテスト環境の紹介を行いたい。今回は比較対象として同じDual GPUのRadeon HD 7990と、従来のハイエンドであるRadeon R9 290X、他にNVIDIAのGeForce GTX 780とGeForce GTX 780Tiを用意した。

さすがにGeForce Titan Blackはほとんど日本市場に存在しておらず、GeForce Titan Zに至ってはまだ製品が出ていないので、事実上はGeForce GTX 780 TiとRadeon R9 295Xの一騎打ちという形になるかと思う。その他のテスト環境は表1に示す通りだ。

■表1 今回のテスト環境その1
CPU Intel Core i7-4770K
M/B ASUSTeK Z87-PRO V Edition
BIOS BIOS 1707
Driver Intel Inf Driver 9.5.14.1724
Memory XMP-1866 CL10 16GB (Corsair VENGEANCE CMZ16GX3M2A1866C10 8GB×2)
※DDR3-1866 CL10動作
Graphics RADEON R9 295X2 Reference RADEON HD 7990 Reference RADEON R9 290X Reference GeForce GTX 780Ti Reference GeForce GTX 780 Reference
Graphics Driver Catalyst 14.4 Beta Catalyst 14.3 Beta B22 GeForce Driver 335.23 WHQL
Storage Intel SSD520 128GB(System) + HGST HDP725050GLA360 500GB(Data)
OS Windows 7 Ultimate 64bit 日本語版+SP1

ちなみにちょっと画面解像度に関して説明を。今回AMDは4K解像度を全面に打ち出している。米AMDでデスクトップ向けグラフィックス・プロダクトマネージャーを務めるDevon Nekechuk氏曰く「この製品をHD解像度で試すのは、個人的には侮辱だと思う(笑)」といった挑発的なメッセージを述べていた。

まぁそれはともかく筆者はいつも通りSD解像度から全部試すのだが、一応4Kに対応するためにDELLの4K DisplayであるUP2414Qを用意した。

それはいいのだが、AMD系のビデオカードの場合、これを組み合わせると2560×1440pixel付近の解像度サポートが無く、2048×1536pixel→3840×2160pixelとなる(Photo34)。

Photo34:DisplayPort 1.2対応ケーブルを使っているので、本来なら60Hzで出力できるはずなのに、なぜか30Hzどまり。まぁ今回はVSYNC Offでテストを行っているので問題はないのだが

一方NVIDIA系は、2560×1600pixelのサポートが残されている(Photo35)。そんなわけで、NVIDIA系に関しては2560×1600pixelのテストも行ったが、AMD系は2560×1600pixelを省いた形でのテストとなっている。

Photo35:なぜか16:10の2560×1600pixelが出てくる怪

もう1つ注意したい点が電源だ。今回、電源に関してAMDからは

  • 8pinの12V補助電源は、それぞれ28Aを供給できること。
  • 合計で50A以上の12Vが供給できること。
  • システム全体では1KWクラスの電源を供給できること。

が必要とアナウンスされている。筆者の場合はオウルテックのAUU-1000PROでテストを無事に完了できたが、1000Wクラスなら無条件で利用できるとは限らない。

これに関しては別途AMDから推奨電源リストが提供される予定だ(Nekechuk氏は「既に公開している」と述べていたが、彼の述べたURLがNot Foundなあたり、おそらく後で公開されるのだろう)。

ちなみにグラフの表記であるが、

  • GTX780 : GeForce GTX 780 Reference
  • GTX780Ti : GeForce GTX 780 Ti Reference
  • HD 7990 : Radeon HD 7990 Reference
  • R9 290X : Radeon R9 290X Reference
  • R9 295X2 : Radeon R9 295X2 Reference

となっている。またMantle環境でのテストに関しては

  • HD 7990 D3D : Radeon HD 7990 ReferenceをDirect 3Dで利用
  • HD 7990 Mantle : Radeon HD 7990 ReferenceをMantleで利用
  • R9 290X D3D : Radeon R9 290X ReferenceをDirect 3Dで利用
  • R9 290X Mantle : Radeon R9 290X ReferenceをMantleで利用
  • R9 295X2 D3D : Radeon R9 295X2 ReferenceをDirect 3Dで利用
  • R9 295X2 Mantle : Radeon R9 295X2 ReferenceをMantleで利用

としている。