「ツリーハウス工務店」を開催

SuMiKaは8日まで、「ツリーハウス工務店」の展示を日本橋三越本店(東京都・日本橋)で開催している。実物大のツリーハウスを拝めるという同展を取材してきた。

「好きに暮らそう」のシンボル

同社は、新築住宅やリノベーションなど、家づくりにまつわる様々な専門家と生活者の出会いを提供するWebサービス「SuMiKa」を展開している。同社が提案するコンセプトである「好きに暮らそう」のシンボルとして、今回はツリーハウスの展示を実施した。

家を建てるときには制約が付き物だが、「自分だったらどんなツリーハウスを建てたいか?」を考えることで「好きに暮らそう」を実現した家づくりを想像できるとのこと。また、同社のサービス自体が、棚一つから新築注文住宅まで幅広いということを知ってほしいという願いもあるとのこと。

実物大のツリーハウス

会場には、実物大のツリーハウス、同社に登録されている6名の建築家が考えるツリーハウスの模型やスケッチ、ツリーハウスに関する本、同社サービスを体験できるiPadコーナーを備えている。

本やiPadコーナーも

実物大のツリーハウスは室内展示のため屋根を取り除いているが、実際に見て登るだけでも自分が住むことを考えられるという。展示では、中が「男の子とお父さんの秘密基地」にしつらえられていた。

休日には家族連れで来た子供たちが遊んでいるそうだ。大人も登れるというので入ってみたところ、木の触感と香りに心地よさを感じられた。

室内にツリーハウスが出現

こじんまりとした秘密基地のよう

建築家の提案も

展示の中でも見ごたえがあるのが、同社に登録している建築家6人によるツリーハウス模型とスケッチを並べたコーナーだ。ツリーハウスを建てたいと思っている建築家による事例紹介や提案がされている。

浅井正憲氏(浅井アーキテクツ)は、「もし自分がツリーハウスを作るなら?」と考えたデザインを紹介。芝公園にある立派な木にツリーハウスを建て、その上でビールが飲める「TREE PUB」とするものだ。

山田哲矢氏(建築設計事務所 山田屋)は、自らが本格的なツリーハウスを建てた経験を写真で紹介している。伝統技術を使って、地域の子供たちとともにつくったのだという。

中辻正明氏+中辻雅江氏(中辻正明・都市建築研究室)は、「家の中にツリーハウスをつくりたい」という要望に応えた事例を紹介。ツリーハウスのオマージュを組み込んだ家に仕上げた。

一條美賀氏+一條太郎氏(一級建築士事務所まんぼう)は、「キニスム(木に住む)」として、木とともに住む形の模型を展示した。

山下達郎氏(プランプラン)は、実際に本人が仕事場の隣に建てようとしているツリーハウスを紹介。「やたら組み」という木への負担が少ない方法を採用している。

山中祐一郎氏(S.O.Y.建築環境研究所/S.O.Y.LABO.)は、ツリーハウスの解釈を広げ、自然の中で「ここち良い居場所」をつくることで簡易的に楽しむ方法を提案。展示されている模型は、落ち葉をかけて遊べるようになっている。

建築家のアイデアをじっくり見られる

22日までツリーハウスは展示

開催中の印象を同社の佐藤純一氏に伺うと、「(ツリーハウスを)みんな好きなんだな、という感じがします」と一言。「買う人は少ないと思っていたけれど、建てようとする人もいるし、子供の頃からの夢だったという人もいるので、テーマとして取り組んでよかったと思います」と話してくれた。

同展は8日で終了するが、ツリーハウス自体は22日まで展示を継続する。その場での相談はできないものの、実際にツリーハウスを見て同社に相談するのは可能とのこと。

時間は10時~19時で、場所は日本橋三越本店本館7階「Hajimarino cafe」GATE A(東京都中央区日本橋室町1-4-1)。詳細は、同社Webサイトで確認できる。

「もし自分がツリーハウスに住むのなら」と考えるだけで、住まい方のアイデアはぐんと広がるのかもしれない。展示を見ながら本当に住みたい家を想像するのも、家づくりに役立ちそうだ。