東京都中央区の東京国立近代美術館フィルムセンター7階展示室で、「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」が開催される。日時は4月15日~8月10日、11時~18時30分(最終入室18時)まで。月曜日及び5月27日~5月29日は休室。

『東京裁判』(1983年、小林正樹監督)赤松氏によるタイトルデザイン

映像とともに心に残る「タイトル文字」の世界

同展では、現代の映画タイトルデザイン界の第一人者である赤松陽構造氏の業績を紹介するとともに、無声映画時代から字体で映画を彩ってきた、日本のタイトルデザインの歴史について解説する。

内容は映画タイトルの種類紹介や、コマ撮り機構つきキャメラや撮影台、実際に使われた制作資料を展示する「映画のタイトルデザインとは」など。また、無声映画時代の日活や松竹のモダンなタイトルデザイン、戦後から現代にかけての映画タイトルデザイン、書家・画家・グラフィックデザイナー・イラストレーターなどの仕事のほか、作品のコマ抜きとともに紹介する「日本の映画タイトルデザインの歴史」も紹介する。

さらに、赤松氏の初期の大きな転機となった『東京裁判』『ゆきゆきて、神軍』を始め、25点のタイトルデザインをパネルで紹介する「赤松陽構造の映画タイトルデザイン」も実施。赤松陽構造氏による自作タイトル解説や、赤松陽構造氏と編集技師である阿部亙英氏のトーク、フィルムセンター研究員による、タイトルデザインを映画史の視点から解説するイベントも開催される。