JR九州長崎支社は23日、移転が決まっている長崎車両センターを一般公開し、車両基地見学会や車両撮影会などを行う。

485系電車(JR九州提供)

DD51形ディーゼル機関車(JR九州提供)

同センターは1897(明治30)年に長崎汽船支部として発足した歴史ある車両基地。長崎駅周辺連続立体交差事業にともない、佐世保線早岐駅構内への移転が決まっているため、現在の姿が見られるのはこれが最後の機会となる。見学会・撮影会ともに10時から15時30分まで。1935(昭和10)年から現存する検修庫内の一部が通路として開放され、自由に見学できる。機関車運転台と電車車内では、車両センター社員による解説も。気動車を使用した転車台の回転実演も、10時から1時間ごとに計6回実施する。

センター内の留置線で実施する撮影会には、かつて特急「かもめ」「みどり」として長崎県内を走った485系電車や、寝台特急「さくら」をはじめ、長崎本線を走ったブルートレインを牽引したDD51形ディーゼル機関車、いまも現役で活躍するキハ66・67形気動車の3車両が登場。すべて国鉄色で、撮影会中に時間を区切ってヘッドマークの付替えも行う。

同センターの移転記念乗車券も発売される。一般公募した写真を使用した限定記念乗車券と専用台紙のセットで、価格は2,000円。長崎駅では9時から、長崎車両センターでは10時から販売開始。1,000セット限定で、なくなり次第終了となる。