本田技研工業(ホンダ)は3日、新型スクーター「Dunk」ならびに次世代スポーツバイク用エンジン発表会を実施した。新型の原付スクーター「Dunk」のほか、「PCX」「CB650F」「CBR650F」も展示された。

ホンダの新型50ccスクーター「Dunk(ダンク)」

「Dunk(ダンク)」は新開発の50ccスクーターとして、「トゥデイ」以来12年ぶりに国内投入されるモデル。「プレミアムスニーカー」を開発コンセプトに、プレーンで無駄のない面で構成されたスタイリングで、主張しすぎない「自然体」デザインとなった。コンパクトなボディサイズながら、シート下のラゲッジボックスは23リットルの大容量を確保。スマホなど充電可能なアクセサリーソケットを備えたグローブボックス、通勤・通学に役立つ時計表示付きメーターなども装備した。

新開発の次世代スクーター用エンジン「eSP」を50ccクラスで初めて搭載したのも特徴。「トゥデイ」搭載エンジンとの比較で11%の軽量化を実現した水冷・4ストローク・OHC・単気筒50ccエンジンで、低フリクション技術を多岐にわたって採用し、アイドリングストップシステムにより優れた燃費性能と環境性能、力強い出力特性を実現したという。

東京・青山の本社で行われた発表会には、本田技研工業取締役執行役員 二輪事業本部長の青山真二氏、ホンダモーターサイクルジャパン代表取締役社長の井内正晴氏らが出席した。

発表会には青山真二氏(写真左から2人目)、井内正晴氏(同左端)らが登壇

「Dunk」の他に「CB650F」なども展示された

青山氏は国内の二輪車市場活性化への取組みとして、「東京モーターショーに出品した魅力ある新製品を積極的に投入し、今年前半までに約20車種の販売を計画しています。『Dunk』は、減少傾向が続く50ccクラスの活性化を図る重要なモデルです」と述べた。

井内氏は2014年の二輪における国内販売計画を23万台と説明。「Dunk」は原付1種の市場活性化を目的に投入される。「原付1種は16歳から免許取得が可能。早いうちから交通社会の一員として交通法規を学ぶことができ、その後の四輪車も含めた上級モビリティへの移行の足がかりとなりうる乗り物です。『Dunk』は若者の需要減少傾向に歯止めをかけるべく、若者の使い勝手をとことん追求した仕様・装備としています」と井内氏は述べた。

「Dunk」は今月20日から販売開始され、価格(税抜)は19万9,000円(消費税5%込みの価格は20万8,950円)。国内の販売計画台数は年間2万5,000台。カラーバリエーションはモールとカラーコーディネートした6種類を設定している。

ホンダは今年、「Dunk」の他にも趣味性の高いFunモデルなどを多数展開するという。会場ではそれらの中から、新型の直列4気筒650ccエンジンを搭載予定の「CB650F」「CBR650F」が展示され、新型125ccスクーター「PCX」(日本では今春発売予定)も国内初公開。今月7日に新型「CB1100」を発表予定であることも明らかにされた。

新型スクーター「Dunk」・次世代スポーツバイク用エンジン発表会

「Dunk」

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「Dunk」

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「Dunk」

「CBR650F」

「CB650F」

「CB650F」

「CB650F」

「PCX」

「Dunk」外観・装備イメージ