自身が立ち上げたアパレルブランド「ルーシー・イン・ディスガイズ」が倒産してしまったリリー・アレン (C)BANG Media International

英シンガーソングライターのリリー・アレンが立ち上げたファッション・レーベルが倒産したことが明らかになった。

姉のサラ・オーウェンと共に2010年、音楽のキャリアを一時捨ててまでリリーが立ち上げたアパレルブランド「ルーシー・イン・ディスガイズ」だが、メール・オン・サンデー紙の報道によれば、業界大手のメーカーに対する巨額の債務を抱えた結果、同ブランドは破産申請を行ったという。

今年に入ってから「コースト」「オアシス」「ウェアハウス」などのブランドを傘下に置くオーロラ・ファッションズは、英高等法院から「ルーシー・イン・ディスガイズ」に対する強制的な解散命令を与えられていたが、オーロラのリチャード・グランヴィルCFOはいまだ1万2,000ポンド(約193万円)の資産を保有していると主張している。

グランヴィルCFOは同紙に対して、「支払いのため我々は数々の電話や手紙の対応に追われました。この件はかなり長引いており、『ルーシー・イン・ディスガイズ』が破産申請する以前に、債務を返済するため、あらゆる手立てを尽くしました。しかし、『ルーシー・イン・ディスガイズ』は請求に対して即座に支払いができなかったことから、ビジネスとしては特に成功したとは正直思っておりません。返済できていない額は比較的わずかかもしれませんが、その債務を返済できるものがいないと判断した結果、この手段をとらざるを得なかったのです」と話している。

リリーとサラの姉妹は、同アパレルブランドに続き、セカンドビジネスとして2人自らがデザインを手がけた『ルーシー・イン・ディスガイズ・コレクション』も立ち上げていたが、それも先月に解散。姉妹の店舗は現在も同じ名前でロンドンのソーホー地区に出店しているものの、現在の所有権者にリリーの名前は入っていない。この件について、ブランド側の広報担当者は「リリーは2011年以降、もうこのショップには関与しておりません」と語っている。

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