在宅介護において、誰がどんな介護を行っていますか?

イーエヌ大塚製薬は、在宅介護を行っている人を対象に、介護の実態について調査を実施した。調査は9月13日~17日にかけて行い、1,000名から有効回答を得た。

入浴介助やリハビリ以外は、家族が介護

まず、在宅介護において、誰がどんな介護を行っているか尋ねた。

主に介護サービスを利用するのは入浴介助(45.8%)やリハビリ(32.7%)など、力や専門性を必要とするもので、食事の介助や散歩・トイレなどその他の介護は、ほとんど家庭内で介護をしていることがわかった。

介護の中でも最も注力していることを聞くと、多い回答は「食事の準備」(19.1%)だった。「食事の介助」(12.5%)と合わせると3割以上が食事を重視していると回答している。

介護の中でも最も注力していることは?

要介護者が楽しそうに食事している姿に介護者は報われる

介護者は食事に注力しているという回答が多かったが、その「食事」に関して、介護をしていて良かったと思うことがあるかを尋ねた。すると、「食事をしっかり食べてくれたとき」(19.5%)、「楽しそうに食事をしていたとき」(29.8%)に、そう思うと答えた人が多かった。この割合は要介護度が高くなるにつれて高くなる傾向にある。

介護をしていて救われること・よかったと思うこと

要介護者の行動で困ることは、食事に関すること

ただ実際には、介護者にとって食事は相応のストレスがあるようだ。

介護者が「最もストレスを感じる」介護として「食事の準備」「食事の介助」と回答した人は合わせて16.9%。内訳としては要介護度が低いときは「食事の準備」という回答が多いが、要介護度が高くなると「食事の介助」という回答が多くなる。

要介護者の行動で困ることについて聞くと、「食事を食べない・拒否すること」「食事を上手に食べられない」という回答が、要介護度が高まるにつれて高くなった。要介護5では「食事を食べない・拒否すること」が28.0%、「食事を上手に食べられない」は38.0%と4割近くになることがわかった。

要介護者の行動で困ること