東京電力は24日、福島第1原子力発電所で、8月に高濃度汚染水300トンが漏れた貯留タンク近くの排水溝B-2で23日に採取した水から、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり14万ベクレル検出されたと発表した。この数値は、過去最高値だった22日採取分の5万9,000ベクレルの約2.5倍に当たる。

また、排水溝B-1(B-2の上流)で23日に採取した水からも、ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1万5,000ベクレル検出された。同地点での過去最高値だった10月1日採取分の2,200ベクレルを大きく上回った。

同社は、全ベータ放射能が上昇した原因について、「降雨により排水溝周辺の汚れが排水溝に流入したことによるもの」と説明。なお、そのほかの分析結果については、前回と比較して大きな変動はなかったという。