女優の上戸彩、小林綾子、子役の濱田ここねが8日、東京・日比谷の日本外国特派員協会で行われた映画『おしん』(10月12日公開)の外国人記者向けの会見に出席した。

映画『おしん』でおしんを演じた濱田ここね(左)と上戸彩

1983年に放送された橋田壽賀子原作のNHK朝の連続テレビ小説『おしん』は、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録。その人気は日本だけにとどまらず、世界68カ国と地域で放送され、台湾では27回にもおよぶ再放送、北京では75.9%、イランでは最高視聴率90%以上を記録した。本作は、その"怪物ドラマ"の幼少期が描かれていることから、会見場は外国人記者で埋めつくされた。

昨年9月にEXILEのHIROと結婚した上戸は、本作でおしんの母・ふじを演じ、最近ではTBS系ドラマ『半沢直樹』で半沢を支える妻・花を演じたが、記者から「あなたのおしんはいつ生まれるのでしょうか? ふじと花の妻としての違いは?」と聞かれ、「私のお腹から生まれてるおしんの話で頭がいっぱいで…質問を忘れちゃったんですけど」とたじたじの様子。あらためて尋ねられると、「ふじは自分の葛藤を旦那さんである作造さんにちゃんと意見を言っていたと思いますし、花ちゃんも言いたいことはズバズバ言って旦那さんに気合を入れさせる」とそれぞれの妻の姿を思い返し、「女性は男性の後ろを3歩下がって歩くというのが日本の女性のイメージがあって、私もすごく憧れはあるんですが、男性の背中を蹴飛ばす勢いのある強い女性は好きです」と理想像を明かした。

一方、主人公を演じた9歳の濱田は、「演じている間にどのようなことを感じたのか」と聞かれると、「まさか(両親と)離れるとは思ってなかったです。本当にビックリしてずっと泣いてました」と親元から約2カ月間離れ、山形県内で行われたオールロケを振り返った。また、作品を通して奉公することの意味を学んだという濱田は、「もし、私が1人で出て行くことになったら1日で帰ってくると思います」と言いながら照れた。会見の最後には、「本日はありがとうございました。みなさんは、『お・も・て・な・し』という言葉を知っていると思うのですが、それを超える魔法の言葉があります」と語り、「手と手を合わせて『おねげぇするっす』」とおしんのセリフで締めくくった。