JAFはこのほど、昨年7~8月の2カ月間で、JAFが出動したキー閉込みの救援のうち、子供が車内に残されたままであったケースが全国で470件あったことを発表した。これからの気温が上昇するシーズンを前に、子供などの熱中症事故防止を呼びかけている。

エアコン停止と同時に急上昇する熱中症指数

さまざまな条件での車内温度の変化

子供が車内に残されたキー閉込み470件のうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどして車内の子供を救出したケースは24件あった。現場での聞取り調査によると、原因の多くは、「子供が誤ってロックを操作した」というものだった。

JAFが実施した車内温度の検証テストによれば、気温35度の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉めきった状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達する。検証テストの様子を記録した動画は、JAFのウェブサイト「JAFチャンネル」で公開されており、温度が上がりにくいとされる白いボディカラーや、日光を遮るサンシェードを装着した車両でも、短時間で危険な温度に達することが検証されている。

「少しの時間だから」「寝ているから」と車内に子供を残したまま車を離れることは、ドアロックのトラブルだけでなく、熱中症を引き起こす事故にもつながる。JAFではこれからの季節、キーの閉込みや車内温度の上昇に十分注意するよう、ドライバーに呼びかけている。