JR東日本とJR東日本ステーションリテイリング、東日本鉄道文化財団は、現在開発中の万世橋高架橋周辺の地域活性化を目的として、神田麦酒(ビール)祭り「ビアアーチ」を22日から開催する。

旧万世橋駅付近の高架下開発整備イメージ。画像はJR東日本提供

旧万世橋駅界隈は明治・大正時代、東京有数の繁華街であり、当時はビアホールも存在したという歴史を持つ。今回開催する神田麦酒祭り「ビアアーチ」は、当時栄えたビアホールから着想を得たもので、旧万世橋駅のレンガアーチを利用したレトロな雰囲気のビアイベントとして実施する。

高架橋整備にともない新設される商業施設のプレオープンイベントとの位置付けだが、周辺エリアの魅力を発信する展示企画も実施し、かつての旧万世橋駅界隈をほうふつとさせるにぎわいの場の創出をめざす。会場は万世橋高架橋で、開発エリアの一部を先行使用。営業時間は平日17~22時、土曜12~22時、日曜12~20時で、8月18日まで毎日開催される。今後は神田界隈の賛同する事業者と連携し、定期的な開催をめざすとしている。

万世橋高架橋開発は、高架下のアーチ内部空間について、駅舎遺構と一体となった商業施設を整備する事業。万世橋駅は1912(明治45)年開業。1943年に営業を休止したが、赤レンガ高架橋や旧ホーム部、階段はそのまま残っていた。アーチ内部に新設される商業施設は8月開業予定。飲食・物販店舗などが入居するほか、屋外デッキや旧ホーム上では展望カフェを営業する。