デバイスに応じてインターフェースが変化
そのとき使用された入力デバイスの種類に応じてインターフェースが瞬時に変わる点も、新しい機能のひとつ。タッチモード/マウスモードに関わらず指でなんらかの操作を行なった場合、マウス操作時とは異なるメニューやバーが表示されます。
選択時のハンドルもマウス操作時とタッチ操作時で異なります。指でセルや画像を選択すると通常は矩形のハンドルが表示されますが、タッチ操作の場合のみ丸に変わります。
右クリックから書式やスタイルを変更できるミニツールバーも変更されています。マウス操作時のミニツールバーはとてもコンパクトですが、タッチ操作時では各コントロールが大きくなっているほか、コピーや貼り付けなどのよく使う機能が追加され、さらに右クリックメニューも表示できるようになりました。
タッチ操作時の移動や選択
タッチ操作でのオブジェクトの選択や移動は、マウス操作と微妙に異なります。それはドラッグとスライドといった根本的な違いではなく、「どのようにしてオブジェクトを選択するか」という感覚的な点についてです。始めは少し戸惑うかもしれませんが、コツをつかめばマウスより使いやすい場面もあるでしょう。
最も重要なポイントは、オブジェクトを選択する際に一度触れたあと指を離さなければならない点です。マウス操作では対象のオブジェクトをドラッグするだけで選択と移動が行なわれますが、タッチ操作では指を離して選択状態にしない限りページ全体が選択されていると判断され、そのままスライドするとページがスクロールしてしまいます。
テキストの範囲指定を行なう場合も、まず段落やテキストボックスを選択状態にしなければなりません。タッチで選択状態にしてから「グリッパー」と呼ばれるテキスト用ハンドルで範囲を指定します。
ソフトウェアキーボードの改良
Windows 8のソフトウェアキーボードは大きくて入力しやすいのが魅力ですが、画面を半分程度も専有してしまうため、編集領域がかなり小さくなってしまいます。そこで新しいOfficeではソフトウェアキーボード使用時にカーソルが隠れてしまわないよう、入力エリアが自動的にスクロールするようになりました。文書のどの場所から文字入力を行なってもカーソルがキーボード上部に表示されるため、位置を調整する必要がありません。
画面を回転できる機種なら、縦向きのポートレートモードにすることで編集領域を広げることができます。しかしそのぶんキーが小さくなってしまい、操作性が損なわれてしまう点に注意してください。