トヨタ自動車は8日、2013年3月期の連結決算を発表した。それによると、本業のもうけを示す営業利益(グループ含む)は前期比271.4%増の1兆3,208億円となり、5年ぶりに1兆円を上回った。増加要因については、為替変動の影響(1,500億円)、原価改善の努力(4,500億円)などを挙げている。

売上高は前期比18.7%増の22兆641億円、税引前純利益は224.3%増の1兆4,036億円、純利益は同239.3%増の9,621億円となった。

地域別に見ると、日本の売上高は前期比14.8%増の12兆8,210億円、営業利益は前期比7,833億円増の5,763億円、北米の売上高は同32.3%増の6兆2,844億円、営業利益は同19.1%増の2,219億円、欧州の売上高は同4.5%増の2兆831億円、営業利益は48.7%増の86億円。アジアの売上高は同31.5%増の4兆3,854億円、営業利益は同46.4%増の1,192億円。その他の地域(中南米、オセアニア、アフリカ)の売上高は同19.0%増の2兆942億円、営業利益は同22.9%増の1,337億円だった。

LEXUS IS350(デトロイトモーターショー出展車両)

トヨタ単独決算では、売上高は前年比18.4%増の9兆7,559億円、営業利益は2,421億円(前期4,398億円の赤字)、税引前純利益は8,561億円(同231億円の黒字)、当期純利益は6,977億円(同358億円の黒字)となった。

日本と海外を合わせた自動車の連結販売台数は前期比20.7%増の887万1,000台、グループ総販売台数(中国合弁含む)は969万2,000台。日本においては、同10.0%増の227万9,000台となり、軽自動車を除くトヨタ・レクサスブランドの販売シェアは過去最高の48.1%、軽自動車を含む販売シェア(ダイハツおよび日野ブランド含む)についても44.3%と前期に続いて高いレベルを維持した。また、海外においても、販売台数659万2,000台と前期より24.8%増加した。

同社は併せて、2014年3月期の連結決算見通しを発表。それによると、営業利益は前期比36.3%増の1兆8,000億円、売上高は同6.5%増の23兆5,000億円、税引前純利益は同34.6%増の1兆8,900億円、純利益は同42.4%増の1兆3,700億円と見込んでいる。なお、為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円で試算しているため、円安が進んだ場合は利益の上振れが考えられる。

連結販売台数については910万台、グループ総販売台数については1,010万台と初の1,000万台を超える見通しを立てている。