ウエスタンデジタルは23日(米国時間)、2.5インチHDDの「WD Blue」のラインナップに厚さ5mmの超薄型モデルを追加したほか、パフォーマンス重視の「WD Black」でも厚さ5mmのSSHD(Solid State Hybrid Drive)を発表した。すでにOEMとインテグレータ向けに出荷を開始している。

「WD Blue」の5mm厚モデル(WD 5000MPCK)

Ultrabookをはじめとしたスペースが限られたPC環境や、薄型デバイスへの搭載を目的に開発。従来の厚さ9.5mmのドライブと比較して筐体設計に余裕を持たせることが可能であることに加えて、重量を約36%削減できるという。

アクティブ時やアイドル時にドライブが発するノイズを低減させ、静音性を高めているほか、薄型の製品ながらドライブ内の機械的な揺れスペース確保。動作時で400G、非動作時で1000Gの耐衝撃性を備える。

また、モーターの軸の両端を固定して振動を低減することで、プラッタを安定させ、読み取りや書き取り時に精度の高いトラッキングを実現する「StableTrac」、デュアルアクチュエータによる高精度シークなどの技術を採用した。

インタフェースはSATA 6Gbpsで、「WD Blue」の5mm厚モデルでは、SATAと電源をまとめた小型フォームファクタ用の「SFF-8784」コネクタを搭載する。

「WD Blue」の5mm厚モデルの容量は500GBのみで、希望小売価格は89ドル。「WD Black」のSSHDに関して詳細は明かされていない。