デュポン パフォーマンス コーティングスは、今年で創刊60周年を迎える「デュポン世界自動車人気色調査報告書」を発表した。自動車産業向けのこの種の報告書としては最大の規模と最長の歴史があり、全世界での自動車色の人気ランキングと世界の主要自動車市場地域のトレンドが示されている。

自動車のボディカラーの比率

今回の調査では、自動車の人気色として、ホワイト / ホワイトパールが2年連続で1位となった。ブラック / ブラックエフェクトが2位に躍進する一方、シルバーは3位に後退している。

ホワイト / ホワイトパールは2012年にヨーロッパで1位となり、北米、日本、韓国、ロシア、南アフリカとメキシコでも一番人気だった。この10年間、ホワイトは自動車人気色ランキングで重要な位置を占め、全車種で人気がある。かつてホワイトはトラック部門で人気の高い色だったが、パール系ホワイトの登場により高級車部門に進出した。

2位のブラック / ブラックエフェクトは中国で最も人気のある色で、世界のいつくかの市場では、高級車のステータスシンボルとされている。3位のシルバーは前回調査の22%から4ポイントも下がっているが、ブラジル、インドではトップになっている。

日本でのホワイト / ホワイトパールの根強い人気は6年続いており、市場占有率は2011年の26%から27%に伸びた。2位はブラック / ブラックエフェクト、3位以下はシルバー、ブルー、グレーが続くが、これらの色はいずれも人気が衰えている。

デュポンのアジア太平洋地域担当カラーマーケティングマネージャーの大村久三子氏は、「日本の小型車部門ではナチュラルな色やアース調の色を多く使ったエコトレンドの勢いが強く、今後の市場展開でこの傾向が強くなることを予想しています」と話している。