オンキヨーは3月14日、7.1chのAVレシーバー「TX-NR727」「TX-NR626」と、2,1chホームシアターシステム「HTX-35HDX」を発表した。TX-NR626とHTX-35HDXは4月上旬発売で、TX-NR727は4月下旬発売。希望小売価格は、TX-NR727が117,600円、TX-NR626が84,000円、HTX-35HDXはオープン価格で、推定市場価格は43,000円前後。

Bluetoothと無線LANに標準対応した7.1chのAVアンプ

「TX-NR727」

「TX-NR626」

TX-NR727とTX-NR626は、それぞれ、2012年6月に発売された「TX-NR717」、2012年3月に発売された「TX-NR616」のマイナーチェンジモデルだ。

従来モデルからの大きな変更点は、これまでオプションユニットが必要だったBluetoothと無線LANに標準で対応した点。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、無線LANの対応規格はIEEE802.11b/g/nだ。Bluetoothの対応プロトコルはA2DP 1.2とAVRCP 1.3で、対応コーデックはSBC。

ネットワーク機能では、インターネットラジオ「radiko」「AUPEO!」「TuneIn」が利用可能で、DLNA 1.5にも対応する。ネットワークからの再生では、MP3/WMA/WMA Lossless/WAV/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/LPCM/Apple Lossless/DSD/ドルビーTrueHDが利用可能だ。WAVとFLACでは、最大24bit/192kHzまでのハイレゾサウンドに対応する。また、DSDは、ネットワークだけでなくUSBからの再生にも対応する。

HDMI端子は、3D信号の伝送、ARC(MAINのみ)に対応する。また、4Kへのアップスケールと4K信号のパススルーも可能だ。なお、端子数は、TX-NR727では入力8系統/出力2系統と従来機から変わらないが、TX-NR626では入力6系統/出力2系統と、従来機より入力が2系統減らされている。

HDMI以外の入出力端子は、映像入力がコンポーネント×1と、TX-NR727は4系統、TX-NR626は5系統のコンポジット。映像出力は、コンポーネント×1/コンポジット×1。音声入力は、光デジタル×1/同軸デジタル×2、アナログ×6。音声出力は、TH-NR727がアナログプリアウト×2(ZONE 2/ZONE 3)/サブウーファープリアウト×2/ヘッドホン端子×1で、TH-NR626はアナログプリアウト×1(ZONE 2)/サブウーファープリアウト×2/ヘッドホン端子×1を装備する。

パワーアンプの定格出力は、TH-NR626が各チャンネル130Wで、TH-NR727が各チャンネル140W(いずれも1ch駆動時)。ワイドレンジアンプ技術「WRAT」も採用されている。なお、従来機では、下位モデルのTX-NR616でも全チャンネルに3段インバーテッドダーリントン回路を採用していた。一方、新モデルでは、TX-NR727は全チャンネルに同回路を採用しているが、TX-NR626ではフロント2チャンネルとセンターのみの採用となっている。

また、従来機では、D/A変換時のノイズを抑制するVLSCが、TH-NR616ではフロントチャンネルに、TH-NR717では全チャンネルに採用されていたが、新モデルではTH-NR727がフロントチャンネルに採用するのみとなっている。

搭載しているデコーダーは、ドルビー系がDolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、Dolby Pro Logic IIx、 Dolby Pro Logic II、Dolby Pro Logic IIz Height、Dolby EXで、DTS系がDTS、DTS-HD High Resolution Audio、DTS-HD Master Audio、DTS Express、DTS 96/24、DTS-ES Discrete、DTS-ES Matrix、DTS Neo:6。

専用アプリ「Onkyo Remote」により、iPod touch/iPhone、Androidスマートフォンからの操作も可能だ。

コンパクトスピーカーを採用する2.1chのサラウンドエントリーパッケージ

「HTX-35HDX」

2本のコンパクトスピーカーとサブウーファーを組み合わせたHTX-35HDXは、ホームシアターのエントリーパッケージだ。「Theater-Dimensional」技術を採用しており、フロントスピーカーのみでサラウンド再生を実現する。オプションのスピーカーを追加することで、リアル5.1chシステムに発展させることも可能だ。

HDMI端子は、3D信号の伝送やARCに対応しており、入力3系統/出力1系統を装備する。HDMI以外の入出力端子は、光デジタル音声入力×2/同軸デジタル音声入力×1/アナログ音声入力×2を装備する。

実用最大出力は30W×5+60W。フロントスピーカーはφ65mmコーン型フルレンジユニットを2本搭載するフルレンジ密閉型。サイズはW169×D108×H78mm(横置き時・1台)で、重量は0.7kg(1台)だ。サブウーファーは、φ160mmコーン型ユニットを搭載する。サイズはW217×D310×H337mmで、重量は9.5kgだ。