映画『横道世之介』の大ヒット御礼舞台あいさつが11日、東京・渋谷 ヒューマックスパビリオンで行われ、吉高由里子、沖田修一監督が出席した。

映画『横道世之介』の大ヒット御礼舞台あいさつを行った吉高由里子

『パレード』や『悪人』などのベストセラー小説を手掛けた吉田修一の同名小説を、『南極料理人』の沖田修一監督が映画化した本作。高良健吾扮する横道世之介と周囲の人々を、優しさとユーモアに富んだ演出で描いて話題を集めている。

この日は大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、ヒロイン・与謝野祥子を演じた吉高由里子が沖田修一監督とともに登壇。東日本大震災からちょうど2年が経過したこともあり、吉高は冒頭で「震災から2年経ちましたが、復興が続いている中、少しでも笑ってくださるお客さんがいることをうれしく思います。3.11が風化しないように自分の中で止めておきたいですね」とあいさつ。さらに公開初日の舞台あいさつで『横道世之介』愛を明かした吉高は「この映画は愛される映画だと公開する前から思っていて、こんなに好きになった映画はありません。自分も映画館に足を運んで見に行こうと思います」と変わらぬ気持ちを吐露し、「本当に私の好感度を上げてくれた映画。『吉高は好きじゃないけど祥子は好きだった』と言われたりもしますけど、この映画のことを好きになってくれたらいいかな(笑)」と話すなど、『横道世之介』愛は変わらなかった。

また、MCからの「祥子のファッションで好きなところは?」という質問に「最後の雪のシーンで着た紺のワンピース」と回答。さらに「『魔女の宅急便』みたいでしょ? 飛べないけど(笑)」と会場に同意を求めると、観客の1人が「飛べるよ!」と励ますと、それに気を良くした吉高は「ありがとう! 練習したことがあるの(笑)。またこんなこと言うから不思議ちゃんって言われちゃう…」と自戒をこめるも相変わらずの天然ぶりで会場は大盛り上がりだった。