第66回カンヌ国際映画祭の審査員長に抜てきされたスティーヴン・スピルバーグ (C)BANG Media International

映画『インディ・ジョーンズ』シリーズや『ジュラシック・パーク』シリーズ、『E.T.』(1982年)、『リンカーン』(2012年)などで知られるスティーヴン・スピルバーグ監督が、今年の第66回カンヌ国際映画祭の審査員長に抜てきされた。

カンヌ国際映画祭には、これまでにもティム・バートン、デヴィッド・リンチ、マーティン・スコセッシ、イングリッド・バーグマン、クリント・イーストウッド、カーク・ダグラスといった映画界の重鎮たちが審査員長を務めてきた。1974年公開の『続・激突! カージャック』で、同映画祭の脚本賞を受賞した経験もあるスピルバーグは次のように声明を発表している。

「初めてカンヌ国際映画祭に出席した時の思い出は『E.T』が公開された時のことで、もう31年も前のことですが、今でも鮮明に覚えています。60年以上に渡って、カンヌ映画祭は卓越した作品を発掘し、それらを初めて世界へ紹介するためのプラットフォームとしての役割を果たしてきました。映画こそ世界共通言語なのだと長年に渡って証明し続けているこの映画祭で審査員長を務めることができて、非常に光栄に思っています」

一方、同映画祭のジル・ジャコブ会長も「スティーヴン・スピルバーグはカンヌの常連ですよ。『続・激突! カージャック』や『カラー・パープル』などの作品が評価されてきましたが、1982年のワールドプレミアで彼が上映したのは『E.T』で、今でも忘れられない作品ですね。それ以降、私はスティーヴンに審査員長を依頼してきましたが、いつも彼は撮影で忙しかったんです。なので今年になってスティーヴンが私にあの有名なセリフ"E.T、ウチ、デンワ"と言ってきた時には、私はすぐさま理解し、間髪を容れずに"ついに!"と答えたんです」と今回の経緯を語っている。

今年の第66回カンヌ国際映画祭は、5月16日から23日まで開催される。

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