女優の高梨臨と入江悠監督が19日、東京・赤坂のWOWOW本社で行われた、ドラマ『ネオ・ウルトラQ』第7話の特別試写会に出席した。

ドラマ『ネオ・ウルトラQ』第7話の特別試写会に出席した高梨臨

ドラマ『ネオ・ウルトラQ』は、1966年に放送されて後のウルトラシリーズの礎になった『ウルトラQ』のセカンドシーズンとなる特撮ドラマで、円谷プロダクションとWOWOWが共同で制作。心理カウンセラーの南風原(田辺誠一)、トラベルカルチャー誌のライター・渡良瀬(高梨)、バーのマスター・白山(尾上寛之)の3人が、地球に現れる怪獣や宇宙人たちと向き合うことを通して、環境破壊や人間性の喪失など現代社会が持つ闇に迫る内容となっている。全12回の同ドラマは、WOWOWプライムで毎週土曜日(21:00~)に放送中。

23日に放送予定の第7話「鉄の貝」は、突如大量発生した巨大な巻貝"ガストロポッド"の駆除を進めた結果、地球は恐ろしい事態に見舞われてしまうというストーリー。入江監督は「不合理な世界の割り切れなさを描いている作品は日本にあんまり無い。だから、世代を越えて受け継がれていくんだと思う」と作品の魅力を語り、「岩みたいな“ガストロポッド”を生物っぽくするのが難しかったけど、オリジナルのマインドを受け継いだハリウッドのパニック映画のような作品になった」と満足げ。高梨は「入江監督はテイクを重ねる監督だったので大変だったけど、出来上がったものを観て納得しました」と笑顔を見せ、「歴史ある作品に関われてうれしい。周りの人も怪獣の名前まで知ってて、すごい作品に出てるんだなと思います」と感激の表情を浮かべた。

同ドラマは4人の監督が毎回交代で撮影しており、高梨は「個性豊かな監督ばかりで、キャラクターの立ち位置も監督によって違う。演技の勉強になったし、面白い体験でした」と刺激を受けたようで、シンケンピンクとして出演していた『侍戦隊シンケンジャー』以来の怪獣との共演に「スーパー戦隊の時はすごく怖かったんですが慣れました。この作品の怪獣は可愛いし、悪者でもないので。“ガストロポッド”も岩に張り付いてるタニシみたいで可愛いかった。怪獣に感情移入したのは初めてです」と魅了された様子。そんな高梨を入江監督は「品があるお芝居をするし、毅然としてて良いですね。爽やかな気持ちになる」と大絶賛し、「特に第11話は女優・高梨臨として残る作品だと思う」と太鼓判を押していた。