タレントの野々村真・俊恵夫妻の長女・香音(かのん)が9日、東京・有楽町駅前広場にて歌手デビューイベントを行い、初めてデビュー曲を披露した。会場には、両親と弟の侑隼くんも応援に駆けつけた。

歌手デビューイベントを行った香音(中央)と、父・野々村真(右)と母・俊恵

楽曲「花粉デビルをやっつけろ!」で歌手デビューした香音はこの日、PV内でも演じた"花粉キラーヒロイン"の衣装で登場すると、同曲を振り付けと共に披露した。途中、黄色の全身タイツで"花粉デビル"に扮した父・真が乱入。香音がその真を見事に退治すると、会場からは歓声が上がった。また、歌手デビューのきっかけにもなった書籍『花粉キラー』の著者・杉久リリィもイベントに参加し、花粉に対する脳の過剰反応を抑える"元気ボール体操"を香音と共に実演した。

初のライブを終えた香音は、「うまくできるかどうか心配だったんですけど、すごい楽しかったです」と振り返り、「緊張していたんですけどパパがチャラチャラおかしくやってたので、リラックスできました」と父の存在が後押しとなったようだ。娘の晴れ舞台に父・真は、「いちばん楽しんでいたのは僕です」と語り、「娘のデビューに一緒に携われて感無量です」と興奮気味。一方の母・俊恵は、「娘は落ち着いてて大丈夫かなって思ってたんですけど、娘の足を引っ張らないかパパの方が心配でした」と笑顔で語ると、真は報道陣に向けて「わかったでしょ? こういうプレッシャーがあるわけですよ」と言いつつも、俊恵の顔色をうかがっていた。

今回の歌手デビュー以前にも舞台やバラエティ番組に出演していた香音は今後の活動について、「いろいろなお仕事をしてみたい」と意欲的。共演したいアーティストとしてロックバンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズを挙げ、「英語も勉強して海外で活動できるようになりたい」と具体的な目標を明かした。それに対し、真は「ホント? 初めて聞いたんだけど!」と驚きつつ、「まずは日本で下からいかないと。日本でしっかりできなきゃダメよ。そんなに甘くないと思うよ」と父として、芸能界の先輩としてアドバイスを送った。

タレントを目指すきっかけについては、「パパやママがテレビとかに出てて、すごくかっこよかったりかわいかったりしたので、私もなりたいなって思ってて」と話すと、真は「どこでかっこいい場面あった?」と聞きつつ思わず口元がゆるむ。それを受けて香音が「パパの昔のアイドル映像を見たら、昔はかっこよかったんだなって」と言うと、真は「昔か…」と苦笑い。バレンタインデーにチョコレートをプレゼントする相手として、香音が「パパと弟です」と言うと、真は喜びつつ、娘の恋愛について「僕はウェルカムなんですけど、こっち(俊恵)が厳しいんじゃないかな。うちはそっちの方が偉いから」と野々村家の事情を伝えると、再び俊恵の顔色をうかがっていた。