月亭方正、遠藤章造、小川菜摘らが出演する『吉本百年物語』の2月公演「アンチ吉本・お笑いレボリューション」が5日、大阪・なんばグランド花月で初日を迎え、終演後に会見が行われた。

写真左から、間慎太郎、趙珉和、月亭方正、小川菜摘、遠藤章造

同作品の舞台は1980年代後半。ダウンタウンらお笑いスターを輩出した伝説の劇場『心斎橋筋2丁目劇場』の誕生秘話を描く。82年に開校した新人養成学校・NSCの1期生としてデビューするもなかなか日の目を見ず、苦悩の日々を送っていたダウンタウンと、彼らを中心とした新しい笑いを花開かせようと尽力した吉本社員の奮闘を綴る。

その吉本社員を演じた方正は「途中、泣くシーンじゃないのに泣きそうになった。俺、めっちゃできてるやん! がんばってるやん! って」と初日の熱演を自画自賛? 小川から「いきなり俺自慢?」と突っ込まれて笑いを誘っていた。遠藤は方正の同期社員役だが、11作目を迎えた『吉本百年物語』で初の「モデルのいないオリジナルキャラクター」だそうで、「そのぶん、楽しく自由にやらせてもらってます」と笑顔を見せた。

一方、若き日のダウンタウンを演じるのは趙珉和と間慎太郎。松本人志役の趙は「モノマネにならないように、でも松本さんの匂いは残さないといけないのが難しい」と役作りの苦労を。浜田雅功役の間は「浜田さんが怒る場面の演技が難しい。奥さんの小川さんが『こうやるのよ』とアゴを突き出して『オラ~!』と実演指導してくれたので助かりました(笑)」と裏話を明かした。

そんな2人の熱演を、浜田の妻の小川は「憑依してるんじゃない? と思うぐらい似てます」と絶賛。自身は劇中でダウンタウンら若手を厳しく指導する女性演出家に扮し、「緊張で白目を剥くんじゃないかと思った」と初日はドキドキだったよう。自分の青春時代が舞台化された浜田本人の反応については「やっぱり真実の話なので、台本を見せたら『懐かしいな~』と言ってました」と話した。

そんな浜田から、初日の楽屋に「赤ちゃんの拳ぐらいのデカさで、これまで食べたことがないほど甘い」(方正)という高級イチゴの差し入れがあったとか。加えて小川が、「いつかわからないけど…来ます」と浜田が公演を見に来る予定があることを明かすと、一同は震撼。間は「緊張するので、いつ来るかわからない方がいい」、遠藤は「でも、来てることは気配でわかると思う。緊張感ハンパないから…」と浜田の来襲? に怯えていた。