ゲーム中の大停電やら、その後の49ersの猛追をかわしてのRavensの優勝など、なにかと話題だった今年の「NFL Super Bowl XLVII」だが、このゲームのCMタイムでAppleの「AppStore.com」ドメインがひっそりとデビューして話題になっている。

同件はCNETなどが報じているが、Super Bowl中に流れた「Star Trek」新作映画のTV CMにおいて、映画の詳細やチケットを求めるユーザーに対して「AppStore.com/StarTrekApp」のドメインにアクセスしてApp StoreからiOS用アプリをダウンロードするよう求めるメッセージが表示されたという。

App StoreといえばAppleがiOSアプリの配信を行っているアプリストアの名称だが、その「AppStore.com」というURLは初耳だ。そこで先ほどのURLをWebブラウザに入力するとApp Storeの該当ページへとリダイレクトが行われ、iTunesが開いて「Star Trek App」のページへと転送される。単に「AppStore.com」と入力すると、そのままiTunesが開くだけだ。つまり、AppStore.comはリダイレクタの役割を果たしており、スラッシュ記号の後に入力された文字列に応じてユーザーをApp Storeへと誘導する短縮URL的な役割を果たしているとみられる。実際、主要なタイトルをAppStore.comのURLに入力すると、そのまま該当ページへと誘導された。

リダイレクト先の「Star Trek App」。日本での提供は行われていない

WHOISデータベースによれば、AppStore.comドメインはAppleがオーナーであり、URLを取得したまま長らく一般公開されることなく保持されてきたもののようだ。今回、パートナーがマーケティングに同URLを活用したことで、その存在が一般に明らかになった形だ。