BMX FLATLAND決勝 - まさに頂上決戦のバトル

BMX FLATLANDの決勝は、2分間の持ち時間を自らのタイミングで使うパフォーマンス方式。ジャッジの基準は「タフネスさ・技の創造性・技の完成度」だ。

一発の大技でアピールし、ポイントを稼ぐスタイルの内野洋平と、ロングスパンのコンボ技でポイントを刻んでいくビッキー・ゴメス、正反対のバトルスタイルが対決する形となった

長いようで短い2分間、少しのミスやタイムの読み違いが勝敗につながってしまう。技の華やかさと緊張感が同時に感じられる、これぞ頂点決戦というバトルだった

パリ在住の双子ダンスアーティスト・LES TWINSのショーケースへ。モデルもこなす彼らのスタイリッシュかつハイレベルなダンスは、ブレイクダンスの枠を超えたショーとも言える。男性ながら、どこか挑発的でコケティッシュな印象を感じさせるパフォーマンスだった。

LES TWINSのショーケース

また、RUSHBALLとLES TWINSのエキシビションバトルも実現。こうしたスペシャルな組み合わせが見られるのもまた、REAL TOUGHNESS TOKYOのなせる技だろう。

RUSHBALLとLES TWINSのエキシビジョンバトル

SKATEBOARD JAM - こんなトリックが成功するのか!?

そして、最後の決勝がSKATEBOARD JAM。決勝進出8名が15分間で技を競い、「タフネスさ・トリックの難易度・メイク率」をポイントとしてジャッジされる。奥野健也、ウェス・クリーマー、森本泰斗、砂川元気、瀬尻稜、阿部涼太、謝花昭徳、松尾裕幸らが特設ランプを所狭しと滑り抜け、さまざまなトリックを見せていた。

SKATEBOARD JAM決勝。簡単そうに見えても、実はトリックが成功するほうが少ない

ポイントを得る上では、技を成功させることがもちろん重要だが、それ以外の見どころが多かったSKATEBOARD JAM決勝。"成功させるのは無理"としか思えない、ハイレベルな技への挑戦もその1つだ。

例えば、ランプの縁からさらにジャンプして、垂直状態にある審査員席のパイプバーからジャンプするという離れ業に、予選の後半から挑戦し続けた松尾。決勝では会場の期待を背負って挑む場面だけでなく、最後のチャレンジでは頭から落ちてあわや…の瞬間まであった。予選から決勝まで一貫した彼の挑戦は、観客に身をもってG-SHOCKの「タフネス」精神を伝えてくれた。

一瞬、静まりかえる会場。このあと元気に立ち上がり、大きな歓声と拍手が

最後のエキシビションは、90年代の伝説的なヒップホップグループ、THE PHARCYDEのFatlipとSlimkid3による、FAT&SLIMのライブだ。サポートMCを含めた4MCのスペシャルライブに、会場は大いに沸く。また、笑顔一杯で楽しそうなレジェンドたちの音楽が伝わるのか、小さな子どもたちがステップを踏む様子が会場のあちこちで見られるなど、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

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