西武鉄道は12月9日、西武球場前駅構内と横瀬車両基地にて、「さよなら101系・301系イベント」を開催する。301系による池袋発西武球場前行の臨時直通電車が運転され、101系6両編成による「101系さよなら運転ツアー」も実施される。

西武鉄道101系。かつてはツートンカラー(西武イエロー+西武ベージュ色)で運転されていた(写真は西武鉄道提供)

101系・301系は3ドア車体の通勤車両で、現在の保有車両数は64両。101系は1969(昭和44)年のデビュー当時の車両と現在残っている車両ではデザインが異なり、一般に「旧101系」(現在は全車引退)と「新101系」として区別される。ラッシュ時の輸送から山岳区間の運転まで幅広く対応でき、長年にわたって通勤、通学、行楽の足として活躍してきたが、「スマイルトレイン」30000系の投入などで廃車や譲渡が進み、101系ワンマン改造車を除いて間もなく営業運転を終了することになった。

イベント当日の12月9日は、朝に池袋発西武球場前行の臨時直通電車を運転。301系車両に西武鉄道100年アニバーサリー・ヘッドマークも付く。「101系さよなら運転ツアー」では、101系2両編成を3編成つないだ電車を使用。同日朝8時30分に西武園駅を発車し、本川越駅を経由しながら西武球場前駅へと向かう。

第1会場となる西武球場前駅構内でのイベント開催時間は9時30分から13時まで。101系6両編成と301系8両編成が展示(101系は12時まで)され、記念撮影会も行われる。「101系さよなら運転ツアー」に使用される101系6両編成は、12時6分に西武球場前駅を出発。所沢駅経由で第2会場(横瀬車両基地)の最寄り駅、横瀬駅へ向かう。横瀬車両基地でのイベント開催時間は14時から15時30分まで。保存車両の「旧101系」1224号車と、「新101系」271号車・281号車が並列展示され、記念撮影会も行われる。なお、第1・第2会場ともに雨天決行・荒天中止で、雨天の場合は1224号車の展示を中止するとのこと。

「101系さよなら運転ツアー」の受付は12月1日7時より所沢駅の特設受付会場で開始。募集人員は300組600名で、定員となり次第終了となる。旅行代金は大人2,000円、こども1,500円。また、西武球場前駅ではイベント開催日の12月9日より、「さよなら101系・301系記念乗車券」を発売。オリジナル台紙と硬券4枚のセットで、価格は1セット1,000円(1人2セットまで)。発売期間は来年1月31日までだが、売り切れた場合は発売終了となる。