劇場アニメーション映画『映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!』の初日舞台あいさつが27日、東京・新宿バルト9で開催され、福圓美里、田野アサミ、金元寿子、井上麻里奈、西村ちなみ、大谷育江らキャスト陣が登壇した。

左より、西村ちなみ(キュアビューティ役)、金元寿子(キュアピース役)、福圓美里(キュアハッピー役)、大谷育江(キャンディ役)、田野アサミ(キュアサニー役)、井上麻里奈(キュアマーチ役)

本作は、テレビ朝日系で放送中のTVアニメ『スマイルプリキュア!』の劇場版でプリキュアシリーズ第13弾。不思議な女の子・ニコによって、シンデレラや桃太郎、浦島太郎、西遊記、一寸法師の世界がひとつになったチグハグな絵本の世界で、5人のプリキュアたちが大活躍する姿を描いている。

それぞれが演じるプリキュアたちと手をつないで登場したキャスト陣は、まずは各プリキュアの変身名乗りを披露すると、客席は大喝采で6人を迎え入れた。キュアハッピー役の福圓は「こんなにうれしい日になるとは思わなかったくらい、たくさんの人からおめでとうの言葉をもらいました。泣いてしまいそうになるくらい大切な作品なので、こうして皆さんにお見せできて本当にうれしいです!」とあいさつすれば、続くキュアサニー役の田野は「初日を迎えて、胸いっぱいで言葉が…うーん。……泣いてへんで!」と涙をこらえきれない様子。満員の客席を目にしたキュアピース役の金元は感激した様子で「皆さんの笑顔が本当にうれしくて、作品のスマイルが届いていたのかなと思います。とっても空気があったかいです」と、観客にうれしさを伝えていた。トーク中に福圓が「涙もろい現場で」と語ると、作品の内容や、収録中のキャスト同士の支えあいを思い出しては、一同が涙をこらえる場面も見られ、キャストのチームワークの良さを感じさせる一幕だった。

プリキュアとともに生で名乗りを披露した出演陣

メルヘンランドと思われる絵本を広げるのは、キュアハッピー役の福圓美里

一方、説明の言葉に詰まったキャンディ役の大谷が「キャンディはちょっと日本語が苦手クル!」とキャラクターで語ると、キャストから一斉に「ズルい!」の声が飛び、観客は大爆笑。また、公開初日は秋の読書週間(10月27日~11月9日)のスタート日だったこともあり、それぞれが影響を受けた絵本や作品を語り、キュアマーチ役の井上が『しろくまちゃんのほっとけーき』や、カステラが出てくる『ぐりとぐら』、『おばけのてんぷら』など好きな本を列挙していくと「食べ物の絵本ばっかり! なおちゃんだ!」と、キュアマーチと井上の共通点について一斉にツッコミが入っていた。

キャンディを手にする大谷育江

その「キュアマーチ」と井上はもちろん、収録を重ねるごとにキャストとキャラクターがだんだん似通ってくることについて、キュアビューティ役の西村が「ロイヤルクロック」のおもちゃをさわっていた際、流れる音楽を止められなくなってしまい「どうしましょう……止め方がわかりません」とオロオロする様子が「キュアビューティ」そのものだったというエピソードを福圓が明かし、会場を沸かせていた。

ラストには福圓が「みんなで力を合わせて、一生懸命大切に作った映画です。大人の方でも子供の方でも、みんなに楽しんでいただける作品になったと思います。人を信じること、約束すること、大好きって気持ち、笑顔が起こす奇跡。そんなまっすぐなテーマがぎゅっと作った作品です。今日からちょっと笑顔増しで、ウルトラハッピーな毎日をすごしてください!」と語り、大盛況の舞台あいさつを締めくくった。

『映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!』は、10月27日より全国公開中。