「コント日本一」を決める大会『キングオブコント2012』の決勝戦が22日、東京・赤坂のTBSで行われ、お笑いコンビのバイきんぐが大会史上最高得点で優勝した。バイきんぐには優勝賞金1,000万円のほか、1時間の冠番組(10月5日放送予定)が贈呈される。

『キングオブコント2012』優勝のバイきんぐ(左:小峠英二 右:西村瑞樹)

苦節16年。念願の優勝を獲得したバイきんぐ・小峠英二は、報道陣の前に涙を拭いながら登場し「いやぁ~、うれしいですね。これはちょっと何物にも代え難いです」、相方の西村瑞樹は「まだちょっと実感がわかないというか、すごくフワフワした感じです」と大会終了直後の生の心境を語った。2位を大きく離しての優勝に、小峠は「どうせいくのであればブッちぎりのほうがかっこいいかなと思っていたのでうれしかったですね」、西村は「ライバルと思ってたところが点が高かったので、そこには負けたくなかったんです」と興奮を抑えながら大会を振り返った。

大会史上最高得点だったことについては「え~! マジっすか!」と2人揃って驚きの声を上げ、さらに2本のコントがそれぞれ史上最高獲得点数だったことにはさらに「え~!! 知らなかった…」と再び驚きをあらわに。その大会史上最高のコントを、小峠は「2つ目("帰省"がテーマのコント)は僕らの代表作で、最初にやったネタは周囲にも評判が良くて、どこで出してもウケるネタなんです」と語った。

冠番組で招きたいゲストについて「バレーの大山加奈選手。野球やサッカーは一切見ないんですけど、女子バレーは大好きなんです」と語った小峠

優勝コンビに授与される賞金1,000万円の使い道に関して、小峠が「単車を買います! あと芸人7人を旅行に連れて行くことが決まっていまして、そういうのを全部足すと600万ぐらいいくんですよね」と言うと、西村は「僕の取り分まで入っちゃってますね」とツッコミつつ、「僕はパァ~っと乱痴気騒ぎがしたいですね。大人な感じの」と主張。これに対して小峠が「乱痴気騒ぎ。これ、僕がこの前のインタビューで言ったやつをとってますからね」と暴露すると、西村は「拝借してます」とあっさり認めた。

当日の朝6時までアルバイトの害虫駆除を行って臨んだ小峠が「優勝するかどうかよりも、アルバイトをやめられるかどうかの大会だったんですよ。週5で入っているんですけど、これで週2に減らせます」と語ると、西村は「いや、辞めろや!」とすかさずツッコミ。かくいう西村もコールセンターの苦情処理のアルバイトで生計を立てており、「今は週4で入っています。これからは週2にしたいと思います」とコンビ仲良く"バイト週2"宣言した。

共演したいタレントは「鈴木京香さんですね。とにかく大物女優と絡みたいです」と西村

同大会は吉本興業主催のお笑いコンテストで今回で5回目。プロ、アマ不問で芸歴、所属事務所の制限がないのが特徴で、現在活動中の2人以上のユニットのみ参加できる(アマチュアや劇団員などの即席ユニットは出場可能)。決勝は1組ごとに2ネタを披露し、合計得点が最も高かったユニットが優勝となる。審査はセミファイナリスト50組100名による無記名採点で行われる。

決勝は、さらば青春の光、銀シャリ、トップリード、かもめんたる、うしろシティ、しずる、夜ふかしの会、バイきんぐの計8組で争われ、バイきんぐは2位のさらば青春の光が獲得した1807点を大きく上回る1941点で見事優勝を飾った。バイきんぐは1つ目のネタ「卒業生」で967点を獲得。その時点で大会史上最高点数のネタだったが、2つ目の「帰省」が974点を獲得し自らの記録を塗り替えた。


『キングオブコント2012』結果

順位 コンビ名 合計点 コント1 コント2
優勝 バイきんぐ 1941点 967点(1位) 974点(1位)
2位 さらば青春の光 1807点 862点(4位) 945点(2位)
3位 かもめんたる 1790点 883点(3位) 907点(3位)
4位 しずる 1788点 913点(2位) 875点(4位)
5位 うしろシティ 1680点 843点(5位) 837点(5位)
6位 夜ふかしの会 1495点 778点(6位) 717点(7位)
7位 銀シャリ 1486点 754点(7位) 732点(6位)
8位 トップリード 1394点 711点(8位) 683点(8位)