研ぎ澄まされた「ThinkPadらしさ」の結晶

くさび形で四角い箱ではなくてふちに丸みがあって、本体どころかキーボードまで薄くなってしまったThinkPadって……。とX1 Carbonを見て不安になった人もいるかもしれない。しかし、それは杞憂だ。確かにX1 CarbonはこれまでのThinkPadの「お約束」のラインから1歩も2歩も踏み出した製品だといえる。

しかし、デザインが変わってもそのシンプルな佇まいや、機能に直結したデザイン、高い完成度のキーボードなど、ThinkPadをThinkPadたらしめている本質に変わりはない。むしろ、不要な部分をそぎ落とすことで、「ThinkPadらしさ」が浮かび上がってくる。変化する部分と本質的な部分がうまくかみ合った製品に仕上がっている。古くからのThinkPadユーザーならば、はじめは「お前、変わったな」と思ってもすぐに「やっぱり、変わらないな」と感じることになるだろう。

X1 Carbonは予算が許すならば真っ先に購入の検討対象に入れるべき製品の1つだ。これまでThinkPadに縁がなかったユーザーにとっても、ぜひ手に取って「ThinkPadらしさ」を感じてもらいたい。

製品名 ThinkPad X1 Carbon
CPU Intel Core i7-3667U(2.0GHz)
チップセット Intel QS77 Express
メモリ PC3-10600 4GB
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 14型ワイドHD+ TFT液晶(1,600×900ドット)
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×1、USB 2.0×1(電源オフUSB充電機能付き)、Mini-Displayport、4in1メディアカードリーダー、マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャック
Webカメラ 720p
サイズ/重量 W331×D226×H8~18.8mm/約1.36kg
駆動時間 約7.8時間
OS Windows 7 Professional SP1(64bit版)
直販価格 159,810円(上記構成の場合)