レノボ・ジャパンは29日、ThinkPadブランドでは初のUltrabook製品となる14型モバイルノート、「ThinkPad X1 Carbon」を発表した。Ultrabookであるとともに、プレミアムクラスのThinkPadという位置づけで、一般的なUltrabookよりも高付加価値を目指した製品となっている。法人向けには即日発売し、明日8月30日よりレノボ・ショッピングで取り扱う。

都内で現在開催中の記者発表会で公開された「ThinkPad X1 Carbon」

14型の高解像度ノートながら、とにかく薄い

カーボン素材の採用そのものはThinkPadでは前例があるのだが、X1 Carbonではさらに強化された特別なカーボン素材を採用し、14型ノートで世界最軽量という1.36kgの重量と、最薄部8mmの超薄型ボディを実現している。超薄のくさび型ボディだが、定評あるThinkPad基準の高水準の堅牢性を確保している。また、14型の液晶解像度もHD+(1600×900ドット)と高解像度だ。

カーボン素材のボディの中には、ロールケージ構造を備え、ThinkPadの名に相応しい堅牢性を確保

メイン基板に実装されるパーツ単位で、新たな無線LANモジュールを開発したり、専用SSDを用いたりするなどし、グラム単位での軽量化を行っている

X1 Carbon(左)を、同じ14型HD+解像度で薄型軽量の現行機「ThinkPad T430s」(右)と並べてみた

X1 Carbonを閉じた状態の厚みが、T430sのメインボディ側の厚みより薄い

薄型だがキーボードは現行最新世代のクラシックThinkPadと同様の、打鍵感にこだわった新世代アイソレーション型を装備しており、さらにFnキーの配列などには改良も施されている。キーボードのLEDバックライトも標準装備とした。また、タッチパッドは大きく変わり、マルチジェスチャー対応で、新規にガラス製のパッドを採用しており、なめらかな指触りでのスムーズな操作感を目指している。もちろん、トラックポイントはクラシックThinkPad同様のものを備えている。

バッテリライフは約7.8時間。バッテリは交換できない4セル・リチウムポリマーの内蔵型だが、RapidChargeによる急速充電に対応しており、約80%までの充電であれば35分間で完了できる。ほか、指紋認証は標準搭載で、Intel vProもサポートできる。

X1 Carbonの表裏。バッテリは組み込みで、ユーザーによる取り外しはできない

主な仕様と価格

主な仕様ならびに価格は、購入時カスタマイズによって変わるが、参考としてCore i7ベースのモデル型番「34434KJ」は、CPUがCore i7-3667U(2.0GHz)、チップセットがMobile Intel QS77 Express、メモリがDDR3L PC3-10600 4GB、ストレージが256GB SSD、無線LANがIEEE802.11a/b/g/n、OSがWindows 7 Home Premium SP1という構成で161,805円(直販価格)。上記からCPUがIntel Core i5-3317U(1.70GHz)、ストレージが128GB SSDになるなど異なるモデル型番「34434LJ」では121,905円(直販価格)。

ほか、ディスプレイは14型HD+(1600×900ドット)のノングレア液晶(LEDバックライト)。インタフェースポートはUSB 3.0×1、Powered USB 2.0×1、Mini DisplayPort×1、マイク/ヘッドフォンコンボジャック×1、4in1カードリーダ×1などで、有線LANやD-Subなどのポートはオプションのアダプタで利用可能となる。本体サイズ/重量はW331×D226×H8~18.8mm/約1.36kg。バッテリ駆動時間は最大で約7.8時間。