PCMark Vantage、3DMark Vantage、CrystalDiskMarkの結果

ベンチマークによる性能評価も実施しておきたい。基本スペックは、試用機の場合、CPUがIntel Core i7-3667U(2.0GHz/ターボ・ブースト時3.2GHz/2コア/4スレッド)、チップセットがMobile Intel QS77 Express、メモリがPC3-10600 4GB、ストレージが256GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、ディスプレイは14型HD+TFT液晶(1,600×900ドット)。Windows エクスペリエンス インデックスの結果は以下のとおり。

Windows エクスペリエンス インデックス

総合テストとしてPCMark Vantageを実行した。

■PCMark Vantage
PCMark Score 12718
Memories Score 7047
TV and Movies Score 5367
Gaming Score 8901
Music Score 17016
Communications Score 13215
Productivity Score 17651
HDD Score 38798

プロセッサとストレージの性能が高いため、どのスコアも高い。特にHDD Scoreの高さが特徴的だ。

続いて、3DMark Vantage。プロファイルから「Performance」を選んで実行した。グラフィックスはプロセッサ内蔵のIntel HD Graphics 4000なので、当たり前だがそれほど高いというわけではない。ただ、負荷の高いゲームをプレイするというわけでもなければ十分な性能だといえる。

■3DMark Vantage
3DMark Score P2527
GPU Score 2027
CPU Score 9698

ちなみにベンチマークテストを実行している最中は、本体左側にじんわりとした熱を感じた。左側面に配置された排気孔からは熱めの空気が排出されていた。

さて、ここまでベンチマーク結果を見てきて、ストレージの性能がかなり高いことが分かるだろう。CrystalDiskMarkを利用して、内蔵SSDの性能を確認した。

SSDにはSanDiskの法人向けSSD「X100」をカスタム設計したものを利用している。インタフェースはSATA 6Gb/s。シーケンシャルリード/ライトは、カタログ値でそれぞれ最大500MB/s、420MB/s。CrystalDiskMarkを使った実測値も、ランダムリード/ライトがともに400MB/sを超えており、かなり速い。

CrystalDiskInfoの情報

CrystalDiskMarkの結果

0Fillテストも実行した

すべてのモデルが「X100」を搭載しているかというところは分からないが、ストレージの処理速度に関してはかなりの速度が期待できる。

バッテリ駆動時間についてもテストを行った。カタログ上の公称値は約7.8時間。BBench(海人氏作)を用いて、Windows 7の電源プランを「バランス」、ディスプレイの明るさを「10」、10秒ごとのキー入力設定駆動させたところ、6時間20分ほどの駆動時間だった。

X1 Carbonは、RapidChargeによる急速充電に対応しており、約80%までの充電であれば35分間で完了する。バッテリが残り少なくなっても、電源さえ見つけられれば比較的短い時間でまた持ち運びできるようになる。

電源コネクタはNECのLaVie Zと共通だという。ただし出力が違うため、相互間の利用はサポート対象外

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