イギリス・ロンドンで創業し、100年以上の歴史を持つデニムブランド「Lee Cooper(リー クーパー)」が日本で取扱いを開始することになり、13日、「Mac-House Presents Lee Cooper グローカルサミット 2012」が都内で行われた。15日には下北沢(東京都世田谷区)に日本1号店がオープンする。

マックハウス代表取締役社長、舟橋浩司氏(写真中央)と、ゲストの木下秀翠さん(同左)、西沢勝治さん(同右)

日本1号店となる「Lee Cooper store 下北沢」は下北沢南口商店街にあり、駅から徒歩約1分の距離

同イベントのオープニングを飾ったのは、「THE MAKERS BAND」と名づけられたバンドの生演奏。ドラムを務めたのはマックハウス代表取締役社長、舟橋浩司氏だった。「リー・クーパーにふさわしい『ブリティッシュ・ロックンロール・アティテュード』を伝えられればと思い、イギリスに関係した曲を集めて演奏しました」と舟橋氏は語った。

「Lee Cooper」はヨーロッパで最も古いジーンズメーカー(1908年創業)というだけでなく、1950年代のロックンロール・ブーム以降、音楽と密接に関わってきたブランドとしても知られる。かつてローリングストーンズやUB40のツアーをサポートしたほか、創業100周年を迎えた2008年には、ビートルズをフィーチャーした広告活動も行った。

今年2月にはマックハウスとライセンス契約を締結。今月より日本での本格展開がスタートする。「ロックとデニムに年齢は関係ない! というコンセプトで展開していきたい。日本のミュージシャンの方々にも履いてほしいですね」と舟橋氏は話していた。

日本の「THE MAKERS」が卓越した技を見せる

「Lee Cooper」はおもなターゲット層として、「THE MAKERS」というコンセプトを立案している。舟橋氏によれば、「THE MAKERS」とは、「職業、性別、住まい、年齢に関係なく、確固たる自分を持ち、自分の技で生き抜く人々」を指すという。イベントでは、この「THE MAKERS」を体現するデモンストレーションも実施。書道家の木下秀翠(しゅうすい)さん、和菓子職人の西沢勝治さんが、「Lee Cooper」のデニムを着て登壇した。

書道家・木下秀翠さんが選んだのは「無垢」という言葉

和菓子職人・西沢勝治さんは四季の花々にちなんだ和菓子を制作

木下さんは迫力ある筆さばきで書を制作。「無垢」という言葉を選んだ理由について、「ロックといえば純真無垢を守り続けるために必要なツール。そしてデニムといえばシンプル・イズ・ベストというイメージがありました」とコメントした。デニムを着ての感想を、「すごくフィット感があって履き心地も良く、動きやすいです」。

西沢さんは職人らしい繊細な技で、四季の花にちなんだ和菓子を作り出した。最近までデニムは苦手だったそうだが、「50代になって、『若く見られたい。年齢と戦ってみたい』と思って挑戦しました。今日のジーンズは違和感がなくて、仕事しやすかったですね」とのこと。卓越した技を見せた木下さんと西沢さんに、会場から惜しみない拍手が送られた。

「Lee Cooper」の商品は9月以降、全国のマックハウスおよびゴールウェイ業態の店舗にて取扱いを開始。15日には日本1号店「Lee Cooper Store 下北沢」がオープンし、英国テイストあふれる店内に、「徹底した英国流カジュアルスタイル」の商品が並ぶ。価格帯はボトムス5,145円~、Tシャツ2,300円~、シャツとシューズはともに4,195円~。オープニング記念として、15~17日の3日間、商品を購入した人の中から毎日先着30名に、「Lee Cooper オリジナルウォッチ」をプレゼントするとのことだ。