俳優の松坂桃李、女優の樹木希林らが11日、都内で行われた、映画『ツナグ』の完成披露試写会に出席した。

左から、平川雄一朗監督、大野いと、橋本愛、樹木希林、松坂桃李、桐谷美玲、八千草薫、遠藤憲一 拡大画像を見る

映画『ツナグ』は、直木賞作家・辻村深月の同名小説が原作で、死者との再会を望む人々と再会を仲介する使者"ツナグ"として生きる少年の物語。死者と会わせることが出来る"ツナグ"の役割を、祖母のアイ子(樹木)から引き継いだ高校生・歩美(松坂)は、ガンで亡くなった母との再会を望む畠山(遠藤憲一)、ケンカ別れをしたまま親友を事故で失った嵐(橋本愛)、プロポーズ直後に突然失踪した恋人を待ち続けている土谷(佐藤隆太)の依頼を受ける。歩美は、他人の人生に関わる中で、死者との再会で人は報われるのか?と葛藤し、両親の不可解な死にも疑問を抱く――というストーリーで、映画は10月6日から全国公開。

舞台あいさつ前に行われた記者会見には、松坂、樹木、橋本、遠藤のほか、キャストの桐谷美玲、大野いと、八千草薫と平川雄一朗監督が出席し、映画単独初主演の松坂は「皆さんのおかげで、主役のプレッシャーも無かった。お芝居を共有できたのは、僕の誇りで財産です」と共演者に感謝し、「観終わった後は、親に電話して『ありがとう』と素直に気持ちを伝えました」と感慨深げ。土谷の恋人・キラリを演じた桐谷は「本当に心が温かくなる作品。何気ない日常がこんなに大事なんだと強く感じました」と胸中を語り、橋本は「濃い日々を過ごしました。共演するとライバル心が沸くけど、いとに関しては、戦友という感じでした。強いメッセージ性のある作品です」と撮影を振り返った。

同作の内容にちなみ、MCから「会いたい人は?」と聞かれた松坂は「宮本武蔵! いつか演じてみたいので、どんな人なのか見てみたい」と打ち明け、親子・親友・恋人から成る同作の感想を「親友編での女性ならではの生々しい関係にゾッとしましたね」と語ると、樹木は「男の嫉妬はもっとすごいのよ。そういうものを感じられるまで成長しなさい」とピシャリ。更に樹木は「監督が美女3人のシーンでねばってねばって……。個人的な趣味?」と暴露し、「絶世の美女の八千草さんの息子が何で遠藤さんなの?」と平川監督を問い詰めて笑いを誘っていた。また、会見後に行われた舞台あいさつで、松坂は「この作品を観て人を好きになって、人と過ごす時間が密になりました。たくさんの愛に包まれた映画です」とあいさつし、観客から大きな拍手が贈られていた。