熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップから、トレンド・グルメ・スポーツなどのスポット&イベント、便利・健康・天気などの生活情報まで、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分のニュースを総ナメできる!

※【爽快情報バラエティー スッキリ!!】→【スッキリ】、【情報プレゼンター とくダネ!】→【とくダネ】、【情報満載ライブショー モーニングバード!】→【バード】、【情報ライブミヤネ屋】→【ミヤネ】、【知りたがり!】→【知り】と略表記します

●「鬼束ちひろ、過激ツイッター。『和田アキ子を殺してえ』」【とくダネ】

不思議な言動で定期的に注目を集める鬼束ちひろ。これはもう「奇行マーケティング」と命名してもよいかもしれない

もはや奇行キャラがすっかり浸透した鬼束。それだけに今回の「ガンガン、ガンガン眼科」「服でも着るか、飽きてきた」「あ、夢か。寝てたと思う」などのツイートにもそれほど驚かされなかった。ただ、「あ~和田アキコ殺してえ」は、業界追放どころか、犯罪モノだけにマスコミも即反応。当の和田が「変わった人だからほうっておこうね」と返し、鬼束も直筆の謝罪文を出したことで、なんとか騒動が収まった。 けっきょく、日ごろ大物ならではの“上から発言”でアンチの多い和田が、器の違いを見せてイメージアップしただけか。

●「上野パンダ出産準備へ。超貴重! 交尾の瞬間映像」【スッキリ】

上野動物園のパンダ・シンシンに妊娠の兆候が見られるという。番組には、3月の交尾VTRを流したあと、毎日動物園に通う“パンダウォッチャー”なる人物が登場。「10日前から食欲がなく、すぐに引っ込んでしまう。妊娠かもしれない」と話した。

これを見た加藤浩次は、「パンダは不思議な動物で、生まれてくるまで妊娠がわからないんですよね」と話しはじめる。それだけに、単に夏バテの可能性もある反面、今日にもいきなり産まれるかもしれないという。テリー伊藤が「可能性高いね!」と不自然なくらいあおっていたのが印象的だった。

トップニュースでパンダを扱った【スッキリ】。「通園&通学前の子ども狙いか」と思ってしまったが、それならあんなガチ交尾の映像をバッチリ流さないか。“45%の確率で双子”らしいので、産まれるならぜひ2頭で。

●「小林幸子、お家騒動“和解”。元社長側に6000万円」【とくダネ】

小林から元社長に4000万円、元専務に2000万円の賠償金が支払われたという。通常ならこれで和解となるのだが、小林から送られたマスコミ向けの書面には、「まだ全面的解決には至っておりません」とのこと。一方の元社長も、「合意したのは解任によって払われるべき損害賠償のみで、同義的、倫理的責任、感情問題を含めて全面的な和解ではない」というコメントを出した。まだまだ大人女性の大ケンカを見せられるらしい。

前田忠明が、「前社長が自ら取ってきた仕事は引き継いだが、紅白はどうなるかわからない。新曲の発売もまだ」と明かすと、「仕事への精神的な負担もあるでしょうし、お体も心配です」と菊池桃子がやさしくフォロー。健在のアイドルオーラにちょっとだけ救われた。

●「先輩芸能人ママが語る、高齢出産の現実」【スッキリ】

八塩圭子オフィシャルサイトより

フリーアナウンサーの八塩圭子が43歳で初めての妊娠を発表した。ここ数年、女優の寺島しのぶ、女芸人の山田花子、国会議員の丸川珠代など、各ジャンルで有名人の高齢出産が続いている。

ここで高齢出産の先輩として、往年のアイドル田中美奈子と、『トゥナイト』リポーター・雪野智世が登場。田中は「高齢で産んだからこそ、精神的に余裕を持って子育てできる」、雪野は「できたということは産んでいいというサインでもある」と語るなどポジティブそのものだ。

それを見た加藤浩次が、「僕の周りには35歳以上の出産が多いけど、高齢出産ととらえていいんですか?」と医者の香山リカに振ると、空気が一変。「体のメカニズムとしては出産に適した(もう少し若い)年齢がある。35歳で産むとしたら卵子も35歳のものなので、リスクは生まれる」と楽観ムードに釘を刺したのだ。コメンテーターにイエスマンをそろえないところが、スッキリの魅力でもある。

●「ロンドン五輪まであと1カ月。異例の開会式を一部公表」【とくダネ】

映画『スラムドッグ$ミリオネア』などを手がけたダニー・ボイルが、開会式の芸術監督をつとめるという。何と、スタジアムにイギリスの伝統的な田園風景を再現し、羊や馬、牛などの動物も用意するそうだ。さらに、演出面では、「かなりたくさんのフランケンシュタインが登場する」「『007』のジェームス・ボンドとエリザベス女王がコラボする」「聖火最終ランナーはベッカム、ウィリアム王子、ポール・マッカートニー」なんて声もあり、盛り上がること必至。

現地キャスターとなる小倉智昭も、「開会式も行くけど、どんなものになるかわからないね」と喜びを隠しきれない様子。その笑顔を見て、ちょっと冷めた。

映画『愛と誠』の舞台挨拶で主題歌を披露する一青窈→この写真の記事を読む

●「デビュー10周年の一青窈が生ライブ」【スッキリ】

10周年について聞かれた一青は、「後輩の人たちに挨拶されるようになった」「千原ジュニアさんから『もう弟子が取れるね』と言われた。ちょっと楽しそう」と満面の笑み。

そこで、加藤浩次が一青の足元を見て、「靴を履くようになったんですね」と声をかける。そうなんですよ。大人になったので」と笑い飛ばす一青。加藤が「何かあったんですか?」としつこく掘り下げると、一青は「霜柱が立つところでも、裸足で歌う機会があったので」とやんわりかわした。ここでテリー伊藤が、「どんどん履いちゃってください」とナイスフォロー。生歌の前に生足の話ばかりなのはヘンだし、今年の一青は、昭和歌謡のカバーや、一日限定スナックを開くなど話題豊富なのでもったいない。生放送の貴重な時間を大切に。


●「小林幸子が異例の個別会見! 狙いは紅白か」【スッキリ】【とくダネ】

年下夫のアドバイスで社長を解雇したという報道もあったが、小林はこれを「芸能界の素人に口を出させるなんて」と真っ向から否定した

騒動以来初となる会見を開いた小林。元社長らに対する謝罪の言葉を話しつつ、原因が「25年間でお互いにためたストレスである」こと、周りの人から「3カ月間は何も言わず黙っていた方がいいと言われた」こと、「夫は全く関与していない」ことなどを語った。

【スッキリ】は、「なぜこの時期に会見を開いたのか?」に注目。芸能ジャーナリストの井上公造は、「トラブルを避ける紅白サイドへの対策と、衣裳制作のスケジュールもある」と予想。だから、集中攻撃されてイメージの悪い囲み会見を避け、テレビ各局1時間ずつの個別インタビューという異例の会見方式を取ったのだ。

テリー伊藤は、「社長たちの気持ちもわかるけど、そろそろもういいんじゃない? 演歌の宝をつぶしていいのか」と擁護していたが、【とくダネ】の小倉智昭は「『紅白に出たい』と言っても、CD発売は延期で、仕事も減っている」と冷静かつ厳しい見立て。ただ、そうはいっても、紅白サイドも余裕がないし、話題性の意味で小林は、例年よりも魅力的なコンテンツのはずだ。

●「『ザ・ピーナッツ』の伊藤エミさんが71歳で死去」【スッキリ】【とくダネ】

【スッキリ】は、『恋のバカンス』『恋のフーガ』などの名曲を流しながら、一卵性双生児ならではの歌声と、その功績を紹介。テリー伊藤は、「日本のテレビ界の恩人だよね。本当にハーモニーがキレイで、今はこういう人がいない」としみじみ。確かに、多くの双子タレントや女性デュオがマネしたものの、超える存在はいないのかも。

【とくダネ】の小倉智昭は、「見てましたよ。これだけの歌手がコントに挑戦したりしてね」、前田忠明も、「小柳ルミ子さんら後輩にも慕われるいい人」と振り返った。さらに、ここで小倉の音楽好きスイッチが入る。「2人を振り返る映像が『モスラ』のものばかり。版権の問題みたいだけど、こういうときに見られないのはあまりに寂しい」と力説し、エンタメ界の変革を訴えていた。

●「若槻千夏が女児出産。母親としての心境をブログで独白」【スッキリ】

今年1月に一般男性とできちゃった結婚をした若槻千夏

22日に第1子となる女児を出産し、退院した若槻はさっそくブログを更新。出産時の陣痛について、「今まで生きてきた中で一番辛かったのは、バラエティのロケで行ったマグロ漁船。しかし、それを越える辛さ痛さが待っていました」と打ち明けつつ、「しかし、それをもっともっと越える命の大切さや責任感や感動。色んなものが私のところへ訪れました。『お誕生日おめでとう』の意味を心から感じる事が出来た気がします」と素直に喜びを明かした。

今や立ち位置はタレントではなく実業家ゆえ、コメントにエンタメ性はゼロ。彼女にとって、以前と今のスタンスでは、どちらがストレスなのか。


●「小野ヤスシさん死去。闘病2年7カ月」【とくダネ】

病名は腎盂がんで享年72歳。亡くなる直前、大好きなエルヴィス・プレスリーの曲を聴きながら笑顔を浮かべていたという。『スターどっきりマル秘報告』での愛情あふれる毒舌や、今年3月に加藤茶の結婚式で司会をつとめていた映像が流れると、小倉智昭もしんみり。「昨夜、電話をいただいてそれから寝られなくなりました。おもしろい方だったんですよ。軽妙洒脱でね。ゴルフの司会なんかやると、タレントさんを嫌みなくズバッとイジるのが上手で、マネできないんですよね……」と話が止まらなかった。前田忠明も「こんなに訃報が似合わない方もいない」、深澤真紀も「“どっきり”のフォーマットを作った方」と故人を偲んだ。今こそ、80年代アイドルたちと絡んだ寝起きどっきりが見たい。

●「今日で中野美奈子アナが卒業。3年3カ月の軌跡」【とくダネ】

さあ、どれくらい泣くのか……と思ったら、まずは今日で卒業という2人のリポーターが登場。山本麻祐子アナが広報に、冨田憲子アナは報道に異動するらしい。「2人ともこんなにしゃべりがうまいのに、何でアナウンサーをやめなければいけないんでしょうか」と笑えないエールを送る小倉智昭。かくも女子アナの世界は残酷なのだ。

そして、真打ちの中野アナが登場。過去のVTRを振り返ったあと、最後のあいさつへ。「最初は『めざまし』とあまりに雰囲気がちがうのでうまくしゃべれなくて、自分らしさって何だろうと悩みました」「私は器用なタイプではないので、みなさんに助けられた10年間でした」などと涙ぐみながら語り、最後に笑顔で「またどこかでお会いできると思います」と締めくくった。彼女は夫の海外赴任に同行すると言われているが、これってフリー願望か!? あまり泣いてなかったし……。

ただ、さすがの小倉もそこにはツッコミを入れず、「僕らもしんどい時期があるんですけど、フッと横を見ると中野の笑顔があって救われました」とねぎらいの言葉をかけていた。


今日で上半期のワイドショーが終了。年の差婚、洗脳、二股、総選挙、生活保護、離婚裁判など強烈な話題が多く、もはや“普通の熱愛”レベルではスルーなのだ。また、そのほとんどが早くも過去のこととされているのに驚いてしまう。「中島知子、涙のバラエティ復帰!」はいつになるのか……。

下半期のスタートは、おそらくロンドン五輪が中心。そして、前田敦子の卒業も話題を呼ぶだろうが、彼女の将来を思えば「卒業、即熱愛」くらいのインパクトがあってもいい。

木村隆志

コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを提供するほか、業界通として『芸能★BANG!』(日テレ系)などに出演。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など
関連記事
小倉、さしこにエールも「秋元さん次第」とクールなナカミー - TVウォッチャーの芸能まるごと1週間 (2012/06/22)