この一件でイメージダウンは免れないかもしれないシャロン・ストーン (C)BANG Media International

『氷の微笑』シリーズなどで知られる女優のシャロン・ストーンが元家政婦から訴えられているようだ。原告は2011年2月に時間外労働賃金の不正受給を理由にシャロンから解雇されたフィリピン人家政婦、アーリンダ・エレメン。彼女は、シャロンがフィリピン人を馬鹿にするなど数多くの侮辱的な言葉を浴びせてきたと主張している。

訴状によれば、シャロンは原告女性が教会に通うことを非難して、時には自分の部屋で聖書を読むことすら禁止。さらに、"フィリピン訛りの英語が移る"と、自身の3人息子は彼女に話しかけないように命令していたという。

エレメンの弁護人ソロモン・グレゼン氏は、今回の訴えが、スキャンダルにとどまらずアメリカ国内での時間外労働賃金の問題にまで人々の関心が向くことを望んでいる。グレゼン弁護士は「家事労働に従事している労働者の一般的な問題として、時間外労働、その他の賃金が支払われるかどうかという点があります。有名人の場合、何千もの労働者が適正に支払われていないという事実を持ち出して終わるだけです。今回の訴えが一般の注目を得て、他の同様の問題に苦しむ労働者のプラスになり、普通の市民の生活に少しでも変化をもたらすことができれば幸いです」と見解を述べている。

一方、シャロンの広報官ポール・ブロッチは、エレメンが解雇された15カ月後になってシャロン側に休業手当と賠償金を請求してきた欲深い人間だと反論。「今回、元家政婦の女性は、明らかにまた利益を得ようとしているだけです」この訴訟は捏造された実に浅はかでばかばかしい訴えだとし、シャロン・ストーンが法廷で完全にその疑惑が晴らされることだと語っている。

(BANG Media International)