今年度の「世界のレストラン・ベスト50」が4月30日、ロンドンにて発表された。今年で10年目を迎え、サンペレグリノとアクアパンナをスポンサーに開催された。1位はデンマークの「ノマ(Noma)」で、3年連続。シェフのレネ・レドゼピ氏のディテールに対するこだわりと、素材を探し求める斬新なアプローチが評価されたという。

アジアからは6つのレストランが入賞し、シンガポールの「イギーズ(Iggy's)」が「アジア最優秀レストラン賞」を受賞した。日本からは、27位に「ナリサワ(NARISAWA)」、28位に「日本料理 龍吟」がランクインした。昨年にアジア最優秀レストラン賞を受賞した「ナリサワ(NARISAWA)」成澤由浩シェフは、2003年以来4回目の入賞。日本料理 龍吟の山本征治氏は、四季の移り変わりに沿ってメニューを構築し、伝統的な日本料理の食材とアヴァンギャルドな料理法を融合して五感に訴える見せ場を作り出している点が評価された模様。

国別ではフランスのレストランが7軒、うち5軒が上位20位入り。スペインは8位の「アルサック(Arzak)」をはじめとする5つのレストランがランクインした。イギリスからはヘストン・ブルメンタル氏率いる「ディナー(Dinner)」が9位に初登場し、「最高位初エントリー賞」を受賞した。アメリカからはニューヨークを拠点とする「パーセ(Per Se)」をはじめ8つのレストランが入賞した。

なお、新たに「アジアのレストラン・ベスト50」も始まり、第1回授賞式は2013年2月にシンガポールで行われる。