日立マクセルは22日、「HiFiREVERB(ハイファイリバーブ)」技術を搭載したワイヤレススピーカー「MXSP-HF5000」を発表した。発売は3月24日。価格はオープンで、推定市場価格は4万円前後となっている。

2ch音源から"直接音"と"残響音"を分離し、2chスピーカーでサラウンド再生を行うコンパクトスピーカー「MXSP-HF5000」

MXSP-HF5000は、NTTエレクトロニクスが開発した残響制御技術「HiFiREVERB」を世界で初めて採用したスピーカー。同技術は、モノラルやステレオの音声信号から"直接音成分"と"残響音成分"を正確に分離し、直接音は前方から、残響音は周りから聴こえるようにするものだ。残響音の再生には一種のバーチャルサラウンド技術が使用されており、再生はフロントの2本のスピーカーのみで行われる。一般的なサラウンド再生とは異なり、単に囲まれているサウンドではなく、実際ホールにいるかのような臨場感を実現するという。

MXSP-HF5000は、コントローラーとスピーカーに分かれており、再生の際はコントローラーの3.5mmステレオミニジャックにオーディオプレーヤーやスマートフォンを接続する。音声信号は、2.4GHz帯の電波で16bit/48kHzの無圧縮でデジタル伝送される。

スピーカーは、8cmフルレンジユニットを2本使用したワンボックスタイプのアクティブ方式。実用最大出力は15W×2で、再生周波数帯域は70Hz~20kHzだ。

なお、HiFiREVERB技術による処理はコントローラー内で行われており、コントローラーに備えられたヘッドホン端子を利用すれば、ヘッドホンでもサラウンド効果を得ることが可能だ。また、本製品以外のスピーカーをコントローラーに接続することも可能で、さまざまなスピーカーに対応するために、残響のレベルを15段階で調節できるようにもなっている。

サイズはスピーカーがW417×D180×H148mm(突起部含まず)、コントローラーがW157×D78×H28mm(同)、重量はスピーカーが約2.1kg(本体のみ)、コントローラーが約140g(本体のみ)。


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