元フリーキャスターの中西(旧姓・山本)モナさんが19日、東京・渋谷のMARUZEN&ジュンク堂書店で自叙伝『モナ 本当の私』(発売中 1,365円 日経BP社刊)の出版を記念したトークショーを行った。

自叙伝『モナ 本当の私』の出版を記念したトークショーを行った中西モナさん 拡大画像を見る

同書は、中西さんのハーフとして孤独を抱えていた子供時代から、女子アナ時代、フリーキャスターとして歩み始めた30代までの半生を綴った自叙伝で、週刊誌に不倫デート写真が掲載された2度のスキャンダルで苦悩した時期の心境も赤裸々に告白している。

中西さんは「(スキャンダルで)番組を降板した時は、見えないところまで落ちました。最初は周りを許せないと思いましたし、まったく動けなくなってしまったんです。でも、色んなことを考えて、どん底にいてもしょうがいないなと。その後、いろいろな仕事をして、初めて今の自分があると思っています」と当時を振り返った。また、「私が死んだら、みんな叩いたことを後悔するんじゃないかと思って、窓に頭を出してみたこともありました」と自殺を図ろうとしたことも明かした。そして、「どん底に落ちたときは自分だけが辛いと思いがちですが、そうじゃないんです。発想の転換で乗りきれる。自分が悪いけど、絶対に這い上がってみせると思いましたね」と語りかけた。

自叙伝を出版したことについても、当初は「私のことなんか誰も知りたくない」と思い、断ったというが、「モナさんが書くことで勇気をもらえる人がいるはず」と説得されて決断。「素の自分を書くのは勇気が入りましたが、今までを考えてみることが、これからの人生においてプラスになると思って。中間決算ですね」と動機を明かした。

6月に芸能界を引退し、8月に一般男性との結婚を発表。その後、多嚢胞性卵巣症候群で不妊治療中であることをブログで公表していた中西さんだが、11月に妊娠を発表した。この日は、不妊治療中の夫婦生活についても触れ、「治療時は夫婦生活が煮詰まってしまい、離婚話も出て一度実家に帰ったこともありました。そこで、どうして赤ちゃんが欲しいのかを改めて考えて、気持ちを切り替えたんです。もう一度やってみようと戻った時に妊娠したので驚きました。女の子が欲しいですね」と話した。

今後については、バラエティー番組出演などの芸能活動はしないといい、「日本の女性が楽しく、強く、自由に生きるために何かしたいんです。嫌なことがあってもポジティブな発想を持って上を向いて欲しいし、女性たちがもっと自由に頑張れるような活動は積極的にやっていきたい」と力を込めていた。