ミュージカル『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』の公開ゲネプロが17日に東京・シアタークリエで行われ、三浦宏規、川平慈英、岡まゆみ、狩野英孝が取材に応じた。

  • 左から川平慈英、三浦宏規

同作は2016年、韓国のポータルサイト「Daum」で連載されたWEB漫画の舞台化作。日本でも漫画サイト『ピッコマ』を通して人気となり、2021年にはドラマ化もされNetflixで配信されている。2019年にソウル芸術団によりミュージカル化され、初の日本版上演となる。一流のバレエダンサーを目指すイ・チェロクを三浦、かつて諦めたバレエという夢に挑戦するシム・ドクチュルを川平が演じ、ほか岡まゆみ、狩野英孝、オレノグラフィティ、瀧澤翼、青山なぎさ/井上音生(Wキャスト)、舘形比呂一が出演する。公開ゲネプロではWキャストのヘジン役を井上が務めた。

■ミュージカル『ナビレラ』公開ゲネプロに三浦宏規ら登場

第49回菊田一夫演劇賞も受賞した三浦。幼い頃からバレエをやってきたために同作のオファーは「すごく嬉しかったんですよ。やっとクラシックバレエを題材として使った役ができる」と喜んだそうだが、「嬉しくて舞い上がってしまって、いろんな取材で『俺しかいないと思います』と言いすぎて、自分の首を締め、今日めちゃくちゃ緊張してます」と苦笑する。「でも皆さん本当に素晴らしくて素敵な作品に仕上がっていると思うので、楽しみに待っていただけたらなと思っています」とアピールした。

囲み取材でも「俺しかいない」を言わされそうになっていた三浦は、「TVの収録でもこういうことを言って、大滑りして、カットされたんですよ。ここで言ったら、また掘り返してしまうのであれですけど、僕しかいないという気持ちを持って……汗が」と額の汗を拭う。川平は「宏規しかないというのは、初っ端でわかります。目から鱗です、期待してください」と太鼓判を押した。

一方、川平も61歳で「ほぼ初めて」というバレエに挑戦。「ジャズダンスとかミュージカルダンスはやってたんですけど、最初バレエ、そして70歳の役で『えっ』と思ったんだけど、逆にチャンレンジングだなと思いまして。なんと言っても曲に圧倒的な力がありまして、ノックアウトされて、『この船に乗っかりたいな』と思いました」と心境を吐露する。

三浦が「うまいです、めちゃくちゃ」と褒めると、川平は「お互いハードルを高くして!」とツッコミ。「でも、ちょっと虜になりました。やってみたら腰痛が治りました。(身体の)ラインが良くなったのかな。おすすめします。何歳になってもできます」と語る。三浦は「できすぎてる。最初とか、できちゃいけないんですよね。なのにピルエットとか軸がすごくまっすぐで『うますぎるんで、もう少し下手に』みたいなオーダーがあったぐらいですもんね」と明かす。休憩中もずっと練習をしているそうで、狩野は「稽古を見てても感動させていただきます」と絶賛した。

三浦との関係については、川平が「バディですよ。養子縁組したいくらいですもん」と表し、三浦は「そんなに!? ありがとうございます」と驚く。川平が「逆にお兄ちゃんという時もあります。教えてもらって」と感謝すると、三浦は「大ファンだったんですよ。もともと。だからこうやって一緒にものづくりできてることが嬉しいです。お芝居中はタメ口をきいて『何やってんだよ』とか言っていて、恐れ多いなと思っていたんですけど、最近はどんどんノリノリになってきちゃって、すごい楽しくやらせてもらって」と息ぴったりの様子。川平は「ずるいですよ。この愛くるしい瞳が、目の前でフルパッションでうわーっ! て震えるエネルギーで歌うんですよ」と訴えていた。

公演は東京・シアタークリエにて5月18日〜6月8日。

■公開ゲネプロ写真(場面、衣装などのネタバレあり)