漢方エキスたっぷり、でも意外に食べやすい「肉骨茶」

次は「肉骨茶(バクテー)」。こちらは豚のスペアリブを数種類の漢方薬材で煮込んだスープ。思った以上に香りや味にクセがなく、とても食べやすい。シンガポールにはバクテー専門店も多く、中国茶やごはんと一緒に朝食メニューとしても人気がある。もともと肉体労働者たちが精をつけるために食べたのが始まりとされており、本当に元気が出そうな一品。

バクテーは意外に子供も大好き。大きな鍋で一度にたくさん煮込んでつくる

豚肉がたっぷり入った「バクテー」(S$5・約350円)。食べやすいので何杯でもいけそう

次はカレー味の麺料理「ラクサ」。ラクサはシンガポールだけでなく、マレーシアなどでも食されるローカル料理。土地によりアレンジに違いがあるが、シンガポールではココナッツミルクベースのスパイシーなスープに、米粉でできた太麺が入ったものが多い。干しエビでとっただしにココナッツのミルクを加えるのがニョニャ流。 ちなみにニョニャ料理はマレー料理と中華料理のミックスである。

ラクサのスープは大鍋でグツグツと煮込む。屋台にはココナッツの香りが充満

ピリ辛でクリーミーな「ラクサ」(S$4・約280円)。エビがのっているものが多い

病み付きのおいしさ「カヤジャム」

カヤトーストは100円前後とリーズナブル。カリカリに焼いた薄切りトーストでカヤジャムを挟んでいる

次はシンガポール土産としても人気のカヤジャム。ココナッツミルクと卵、砂糖を混ぜて、パンダンリーフで風味付けした南国テイストのジャムだ。シンガポールではカヤジャムトーストの店が至るところにあり、朝食などに利用されている。シンガポールの観光名所であり、シンガポール・スリング発祥の地でもあるラッフルズホテルでもカヤジャムが売られている他、街中で出回っているカヤジャムの中には色が紫がかったものもあり、味もそれぞれ微妙に違う。

写真提供 / シンガポール政府観光局