俳優でありシンガーソングライター、時には写真家と、マルチな才能を見せる福山雅治。今年42歳になる彼の魅力は、どこまでも自然体であり続けることだ。そんな福山が今年1月から6ヶ月を掛け、地球上の未知の自然をテーマにしたドキュメンタリー番組『ホットスポット 最後の楽園』(NHK総合)で、ナビゲーターを務めている。これまで、番組で自らマダガスカル、ブラジルを訪れ、珍しい生物に出会い、生命の神秘を体験してきた福山。最終回を迎える第6回(6月26日、21:00~)では、ここ日本の厳冬の上高地(長野県)と亜熱帯の西表島(沖縄)を訪れる。生命の旅を終えた今、思うことを聞いた。

『ホットスポット 最後の楽園』に出演する福山雅治

――これまでの放送で、マダガスカル、ブラジルを旅されてきましたが、最終回の"ホットスポット"の舞台は日本ですね。

福山雅治(以下:福山)「日本にもこんなにたくさんの絶滅危惧種がいるんだって、正直意外でした。上高地は初めて行きましたが、樹氷に朝日が当たってキラキラ輝いていて、すごく美しい自然の場所がこんなに近くにあるんだって驚きました。西表島はとても好きな場所だったんですが、今回はマングローブの林の中をトレッキングしたり、新しい知識や知恵、発見の旅でした」

――心に残る生き物とは出会えましたか?

福山「上高地の旅では、豪雪地帯にニホンザルがいてすごく驚きました。それからナガレタゴガエルがすごく面白いんですよ! メスだと思うモノには、何でも跳びついて付いていっちゃう(笑)。男としてグッとくる、非常に可愛いなと思える生態です。生き物っていうのは、特に動物系ですけど、オスはやっぱり切ないですね。とにかくメスのためにオス同士の戦いが大変。人間、仕事を一生懸命にやるのは、仕事のためじゃなくて、やっぱりメスのためかなと(笑)」……続きを読む

NHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園』番組概要

地表面積のわずか3%に満たない地域に、絶滅の恐れのある生物の75%が集中している場所"ホットスポット"。番組では、福山雅治をナレーションに迎え、そんな地球上のホットスポットを全6回にわたって紹介してきた。最終回を迎える第6回では「日本 私たちの奇跡の島」(6月26日放送)と題し、福山自身が今年、氷点下25度にもなる厳冬の上高地(長野県)を、冬でも気温20度近い亜熱帯の森が広がる西表島(沖縄県)を訪れ、さまざまな生命に触れたドキュメントを送る。