大ブームとなったタジン。カフェやフランス料理店で時折見かけるクスクス。こちらはモロッコの料理だとご存知だろうか。ここでは、日本でもなじみのあるモロッコ料理を紹介しつつ、これらの料理と切っても切り離せない関係にあるモロッコ産オリーブオイルについて紹介していく。
日本でブームのタジンはモロッコの伝統料理
アフリカ大陸の西北端に位置するモロッコは、世界中から観光客が訪れるエキゾチックな国。ヨーロッパ各国に野菜や果物を輸出する農業国で、かつてフランスの植民地だったことからフランスの影響を色濃く残し、ワインも生産している。
モロッコの代表料理といえば、日本でも大ブームとなったタジン。モロッコでは鍋の名を「タジン」というが、タジンでつくられた料理もまた「タジン」と呼ぶ。タジンはモロッコを含む北アフリカ地域の伝統的な料理法で、円錐形の土鍋に肉や魚、野菜を入れて蒸し焼きにする。モロッコでは、どこへ行っても必ずといってよいほど「タジン」を見かける。素材の味そのものをいかし、程よくスパイシーな味付けがされていて日本人の口にもよく合う。
フランス料理の付け合わせとして出されることが多いクスクスもモロッコを代表する料理の一つ。モロッコでは、大皿にドーンとクスクスを盛り付け、皆で取り分けながら食べることが多い。イスラム教の安息日である金曜日にクスクスを食べるのが一般的だという。