テレビ東京は24日、グループ会社であるAT-X、インターFMと共同で新たなアニメファン獲得を目的とした新感覚情報バラエティ『神谷町バー』を制作、放送すると発表した。

同社は、アニメという得意とする分野で、同一コンテンツを元に地上波、CS、ラジオの3つの異なるメディアがそれぞれの特性を活かした番組を制作し、放送を行うという画期的な試みとしている。

番組は、MCの中川翔子が神谷町にある架空のバー「神谷町バー」のママとなり、サブカル好きな客を相手に、最近注目しているアニメや社会現象について熱く語ったり、バーに用意されたVTRを見ながらトークを繰り広げていく。加えて、ブームを先取りしたネタを斬新に切り取り、アニメファンのみならずとも楽しめる内容にするとしている。

「神谷町バー」のママとなり、MCを務める中川翔子

「神谷町バー」のセットイメージ

また、これまでアニメという言葉だけで興味をなくしてしまっていたような、いわば"食わず嫌い"の視聴者にも、作品の作られるバックボーンや、その世界観がリアルな社会現象と結びついていることを紹介することで、改めてコンテンツとしての魅力に気付いてもらうことも狙いだという。

例として、番組ではテレビ東京、AT-Xの新作アニメを紹介していくが、そのきっかけとして、プラモデルにハマる女性(=モケジョ)が最近増えているという現象(『ダンボール戦機』)や、いわゆるギャルゲーのブームとそれにハマる男性心理(『神のみぞ知るセカイII』)などを取材し、トークのテーマとしていく予定。

そのほかにも、アイドルファン、声優ファンを超えた存在の声ヲタとは?(『戦国乙女~桃色パラドックス~』)、男が一度は通る道「週刊少年ジャンプ」大特集(『銀魂』『遊戯王ZEXAL』『SKET DANCE』)など、見ている人が「神谷町バー」で一緒に語りたくなるようなテーマを取り上げていくとしている。

なお、メディアごとの付加価値は、AT-Xではナレーションを人気声優に吹き替えたり、地上波のCMパートにオリジナルのコーナーを入れ込むなど、よりコアなターゲットに向けたコンテンツを用意。インターFMでは、ゲストたちが収録の裏話や地上波で放送しなかったネタなど"副音声トーク"を展開。ラジオ単体はもちろん、テレビを見ながらだとさらに楽しめる番組を放送する。

現在、出演予定のゲストは、松村邦洋、川島明(麒麟)、小沢一敬(スピードワゴン)、アメリカザリガニ、桜塚やっくん、藤岡弘、、秋吉久美子、ダイアモンド☆ユカイ、鈴木史朗ほか(各放送ごとに3~4名ずつ出演)という顔ぶれになっている。

<『神谷町バー』概要>
放送局 テレビ東京、AT-X、インターFM
放送日 第一回 3月6日(日)、第二回 13日(日)、第三回 20日(日)、第四回 27日(日)
放送時間 ・テレビ東京 / 24時35分~25時05分(※3月20日のみ25時35分スタート)
・AT-X / 25時00分~25時30分
・インターFM / 24時30分~25時05分(※3月20日のみ25時30分スタート)
番組MC 中川翔子 / 岡田圭右(ますだおかだ)