データロボティクスは12月20日、日本市場向けにUSB 3.0インターフェイスに対応した「Drobo S」を投入したと発表した。Drobo SはRAID機能を備えた最大5台までのSATA HDDを内蔵可能な外付けストレージ装置(DAS)で、USB 2.0からUSB 3.0対応へとアップデートされた第2世代の製品が11月に米国で投入されたことを受けたもの。管理が容易な「BeyondRAID」というユニークな機構を備えていることで知られている。

「Drobo S」

Droboシリーズはイーサネットポートを備えてNASとして利用が可能な「Drobo FS」などがあるが、今回アップデートされたのはPCなどの外付けHDDとして利用するDASの「Drobo S」となる。インターフェイスとしてはUSB 3.0に加え、従来通りUSB 2.0×1、FireWire 800×2、eSATA×1のポートを備え、最大5台の3.5インチSATA HDDが内蔵可能。今回USB 3.0に対応したことで、従来比10倍の速度で手軽にUSBを通した拡張が可能になった。

Droboのユニークな点はBeyondRAIDの仕組みにあり、理論上は最大10台までのHDDを1つにまとめてRAIDのストレージプールとして機能させることができる。通常、RAIDでは容量の組み合わせや動作中の構成変更、再構築などの設定や処理が煩雑なことが問題になるが、BeyondRAIDではSATA HDDであれば好きな容量を投入してRAID構成を行い、ホットスワップによる継続運用が可能になる。こうして挿入されたHDDは自動的に冗長化が行われ、使用状況に応じて最適な形でRAID装置自身がある程度自動管理を行う。通常のRAID5などとは異なる仕組みではあるが、管理の容易さがDroboの人気の理由になっている。