小学館の『小学一年生』編集部はこのほど、子どもの防犯に関する意識について調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、2011年4月に新小学1年生になる子どもの母親(20~40歳代)500名を対象にインターネット上で行われた。

2011年に小学校への入学を控えたお子さんがいらっしゃる現在、そのお子さんの入学にあたって、心配なことや不安に感じていることはありますか(小学館調べ)

調査ではまず、子どもの小学校入学にあたって不安に感じていることを尋ねた。すると、「交通事故に遭うこと」や「犯罪や事件に巻き込まれること」、「登下校時の安全」など、子どもの安全・防犯について心配する声が97.4%でトップに。"いじめ"を含む「友達関係」(92.2%)や「学校との相性」(86.0%)を挙げた母親も多かったものの、1位には及ばなかった。また、子どもの安全面に関する情報をすでに集めている母親も多い一方で、「もっと知りたい(情報が足りない)」とした人も80.4%おり、防犯に関する情報が不足している傾向も顕在化した。

あなたは、自身の子どもの安全に関わる情報を、もっと知りたい(情報が足りない)と思いますか(小学館調べ)

さらに、警察・自治体・地域社会に期待する「安全・防犯」への対応についても聞いたところ、「通学路の危険箇所などの子どもへの指導」(51.6%)、「通学路や遊び場所などの巡回」(51.2%)が半数以上で上位を占めた。次いで「不審者情報などを、すぐに親に知らせてくれるシステム・サービス」(44.4%)がランクインするなど、母親が子どもの通学路での危険を特に不安視し、子どもの危険に関わる情報提供を期待している実態が明らかとなった。

あなたは、身近な警察や自治体、地域社会が取り組む「子どもの安全や防犯に関わる対応」について、今後、どのようなことを期待しますか(小学館調べ)

こうした「子どもの防犯・安全」を不安視する声が多い中、防犯ブザーなどの防犯グッズを持たせたいか質問したところ、「持たせたい(すでに持たせている)」とした母親は96.2%と圧倒的な結果に。その理由には「子どもが一人で外を歩くことに不安を感じるから」(53.0%)や「小学生に防犯グッズは今や常識だから」(43.0%)などが挙げられた。