【FXテクニカル】ドル円 日足

ドル円は、引き続き84円台前半を中心としたもみ合いの展開か。ただ、モメンタム系ではやや買われすぎ感からの調整リスクが存在する。

上値ポイントで見れば、9月の介入後の高値から見た76.4%が84.39にあり、昨日の高値と合致する。上値では実需の売りが控えていると市場では言われている。

ただ、既に各企業が下半期において80-85円という水準を想定しているので、あえて売り急ぐ傾向ではないようだ。ただ、気になるのは日米金利差の動向で、動き次第では今晩からのイベントを控えて短期筋の利益確定の動きが出る可能性がある。ピボットポイントで見れば、84.50,84.75というポイントがあり、収束傾向ながらもボリンジャーバンド(σ2.0が84.80-83水準)も控えていることから、85円台を目指すには、これらを抜ける必要があろう。

一方、下値はいくつものサポートポイントがある。5月からの下落で見た23.6%が83.73、5月からの調整で見た61.8%が83.758が当面のサポート。また、市場では90日移動平均線(83.20-25水準)を超えて上昇していることから、83円台も相当固まってきていると市場ではみている。ただ、83.73-76を割り込んだ場合には、短期的な調整リスクが高まり、90日移動平均線までの攻防が見られよう。