次に、ピカデリーサーカスという、一大繁華街の中にある、「TOKYO TOYS」へと向かった。この店はコミックだけではなく、マスコットや衣装、お菓子まで、すべてが日本のもので埋め尽くされているショップである。ここに来るお客は、間違いなくジャパンが大好きな人たちだろう。店にはひっきりなしにお客さんがやってきていた。

ピカデリーサーカス中心部にそびえ立つ「トロカデロ」。この1階に「TOKYO TOYS」はある

TOKYO TOYS
Ground Floor Trocadero Shopping Centre
13 Coventry Street

お客が絶え間なく来店していた

コスプレ衣装も販売

キャラクターグッズがギッシリ

日本のお菓子や飲み物もあった

「TOKYO TOYS」店長のイタチさんに話を聞いてみた。

「この店には、週末になると海外からもお客さんが来て、大変な賑わいですよ。コミックだけではなく、グッズも売っている店はなかなかないですからね」

とのこと。6年前にネットショップを始め、店舗を置いたのは2年前からだそうだ。ちなみに店長のイタチさん、東洋人顔なので、日本人かと思ったらベトナムの方だとか。

「ジャパニーズ・アニメは今ロンドンでは放送されていないですね。みんなDVDを買って観ています」

ここは少女漫画比率が高い。1棚埋め尽くす『NANA』。筆者の大好きな『BLACK BIRD』もある。そのほか『絶対彼氏。』『とらわれの身の上』『ゴッド・チャイルド』『DEATH NOTE』『CLAYMORE』と、ラインナップも様々。それにしても、英語タイトルって面白い。『絶対彼氏。』は『ABSOLUTE BOYFRIEND』、そのまんまだけど、句読点はなし。惜しい!

「TOKYO TOYS」店長のイタチさん

漫画の書棚。『鋼の錬金術師』『NARUTO』『SLUM DUNK』など、よく見知ったタイトルがズラリ

ちなみにイタチさんにこれらのマンガを読んだか聞いてみたが、「多すぎて読み切れないよ」とのこと。また、この店を開店した理由を聞いてみたところ、「ロンドンにはマンガやアニメの店がなかったからね」とのことで、ご本人はひどくマンガやアニメに思い入れのある人ではないのかもしれない……。

さらにイタチさんからは、マンガについては、ここからコヴェント・ガーデンへ向かった途中に、アメコミとマンガの店「Orbital Comics」があると教えてもらい、早速訪れることにした。