ブラウザを開いていてふと思うのは、その表示領域の占有率である。人によってまたは個々人のモニタによってそれは違ってはくるのだろうが、この領域をもう少し次元を変えた思考で考えると何かいいアイデアが出るのではないだろうか。サーバサイドから配信される情報表示領域というだけにとどめるには、あまりにももったいないほど広いのである。

PCというものはインターネットの情報をただ流し込まれるだけのものではなく、何かを作成したり、何かを創造するものであって欲しいと筆者は思う。極端な話、メモ帳やスケジューラーソフトにWeb表示領域が付随するようなソフトであっても良いと思うの次第である。

図1 fireNotes

fireNotesは、そんな予感を少しばかりさせてくるアドオンだ。いつ何時であろうとデスクトップ上ではなく、ブラウザの表示領域を使ってタスクやToDoの類を表示させるという特徴がある。わざわざブラウザをドラッグして隠し、デスクトップの付箋を引きずり出すことをしなくても良い。つまりデスクトップ領域ではなくブラウザの表示領域をノーマルに付箋として使うのである。また、RSSフィードの読み込みにも対応しているのでこれも便利だ。Ctrl+yという競合しにくいショートカットもデフォルトで備わっているので、これを覚えておけばさらに有益だろう。一枚の付箋はNoteという単位で作成していく。

注意:本稿では、Firefoxアドオンのインストールを行っていますが、ソフトウェアの利用は使用者の責任で行ってください。

fireNotesをインストール

fireNotesをインストールするにはMozillaのアドオンサイトで[Add to Firefox]をクリックし、Firerfoxを再起動する(図2)。

図2 fireNotesのWebサイトで[Add to Firefox]、再起動で完了

ツールバーにfireNotesのメニューが設置される。このメニューと画面表示領域の右クリックからの呼び出しでNoteを作成していくことができる(図3)。一番左にデフォルトで設置されているはサーチエンジン用の機能で、Google、Bing、Wikipedia、gadgetの4つの検索ができる。gadgetは、iGoogleでのGadget検索となる(図4)。

図3 インストールするとツールバーに操作メニューが表示される

図4 一番左は検索機能がデフォルトで設定されている

検索キーワードエリアに文字を任意の文字を入れて[Enter]キーを押すと(図5)、新たなウィンドウで検索結果を表示する(図6)。右にあるタブはNoteを作成できるタブで、任意のタブ名を入力できる(図7)。右にあり+ボタンを押していくとタブを増やすことができ(図8)、Noteの種類により画面を切り替えて管理できる。シンプルだが使いやすい構造だ。

図5 検索キーワードに文字列を入れて検索すると

図6 新規ブラウザで検索結果を表示する

図7 右側にあるのがタブになる。これを選択することで画面領域が固有のNotes領域になる。[+]をクリックすることで

図8 別個の領域を拡大していくことができる