スイス・バーゼルにて開催された「BASELWORLD 2010」にて、ボールウォッチは新作「エンジニア ハイドロカーボン スペースマスター オービタル」を発表。同社の独創的な技術をアピールしていた。

今回発表されたのは「エンジニア ハイドロカーボン」シリーズの新作となる、GMT付きのクロノグラフ「スペースマスター オービタル」(自動巻)。7月の製品化を予定しており、価格は44万円5,200円(予価)。999本の限定となる。

同製品の最大の特徴は、自動巻タイプながら約5.2mの高さからの落下でもムーブメントを保護する「アモータイザー耐衝撃システム」を採用した点。通常、機械式腕時計に衝撃が加わるとケース内部にてローターが他の部品を傷つけ故障の原因を引き起こすことがある。特許取得済みの同システムでは、ローターを固定し、耐磁性プロテクションリングを装備することでムーブメントを衝撃から守るという。さらに、リューズをねじ込み式で固定したほか、「セーフティロック・クラウンシステム」の採用により耐衝撃性能を強化している。

空のプロフェッショナルの意見をとり入れたという同モデルには、ダイヤルにコンパスローズが、両方向回転式のアウターベゼルには東西南北の基本四方向が記されている。このほか、10年以上もの間、自発光するという52個の「マイクロ・ガスライト」なども搭載する。

45mmのチタンケースを採用した「スペースマスター オービタル」。ダイヤルカラーとしてブラックとホワイトの2色を用意

ケースバックのプロペラを回転させることでローターを固定。水平方向だけではなく、垂直方向からの衝撃にも威力を発揮

さらに、同ブランドブースには過去4度世界記録を塗り替えているフリーダイバーのギョーム・ネリー氏も登場。腕元には、彼をイメージして開発されたという新作「エンジニア マスターII ダイバーワールドタイム」(自動巻)が光っていた。

「エンジニア マスターII ダイバーワールドタイム」。24の都市を表示した両方向回転ベゼルは、2時位置のねじ込み式リューズにより作動。ベゼルにはダイビング用のインデックスを採用した

マイクロ・ガスライトにより、海底の暗闇の中でも時間を知ることができる「エンジニア マスターII ダイバーワールドタイム」を装着したギョーム・ネリー氏

エンジニア マスターII ダイバーワールドタイムは、ETA2836をベースとして開発された特別なモジュールを採用。同モジュールでは、第2時間帯表示機能を装備。中央の時、分、秒針は現地時間を、24時間表示ディスクは反対方向に回転し、24の都市の時間帯を表示する。300m防水を実現した同モデルのケース径は45mm。発売は7月を予定しており、価格はSSタイプが22万2,600円、ラバータイプが21万2,100円(ともに予価)。