観光庁は31日、現在検討中の「休暇分散化制度」の導入に向け、学校休業日を分散化する実証事業「家族の時間づくり」を4月30日から全国8地域の小中学校で開始すると発表した。

同事業では、企業の有給休暇を学校休業日に合わせて取得するよう要請し、それに伴う家族の休日の過ごし方の変化等を、アンケートなどを通じて検証するという。

対象地域は、東京都荒川区、新潟県妙高市、静岡県島田市、福井県、三重県亀山市、京都府京都市、山口県、福岡県福岡市の計8地域。そのうち三重県亀山市では、全公立幼稚園および小・中学校で4月30日(金)を休日とし、4月29日~5月5日まで7連休を設ける。また静岡県島田市では、市内の小学校4校と中学校1校で10月8日(金)を休日とし、10月8日~11日まで4連休を設定する。

事業実施後には、対象学校の児童、生徒、および保護者や教員、地方自治体、地元企業などに対してアンケート調査を行う予定。家庭での過ごし方の変化や教育力向上への効果、地域にもたらす影響などについて把握し、今後の課題とその改善策を検証するとしている。