米NVIDIAは17日(現地時間)、40nmプロセスで製造され、GDDR5メモリを採用するメインストリームクラス向けGPU「NVIDIA GeForce GT 240」を発表した。製造プロセスの微細化などで電力効率が改善している点が大きな特徴となっている。搭載カードの参考価格は99ドル。

「NVIDIA GeForce GT 240」のリファレンスカード

GPUコアのコードネームはGT215で、GeForce 9600 GTの後継製品。9600 GT比でプロセッサコア数が1.5倍に増加し、CUDAアプリケーションや特に高解像度でのゲーム性能が向上しているとされる。フルHD映像を2系統同時にデコード可能なデュアルストリーム・デコーディングにも対応した。

主な仕様だが、コアクロックは550MHz、シェーダクロックは1,340MHz。プロセッサコア数は96基、ROP数は8基、テクスチャフィルタリングユニット数は32基。メモリはDDR3/GDDR5に対応し、接続バス幅は128bit、容量は512MB/1GB。DDR3モデルのメモリクロックは1,000MHz(データレート2,000MHz)、GDDR5モデルのメモリクロックは850MHz(データレート3,400MHz)。公称消費電力はアイドル時が9ワット、動作時最大が70ワット。

シェーダモデル(SM)は4.1で、DirectX 10.1、OpenGL 3.2をサポートする。バスインタフェースはPCI Express 2.0。出力端子はDVI×1、D-Sub×1、HDMI×1。ほか、リファレンスカードの外観から、SLIコネクタが省かれていることや、1スロット厚のカードサイズとなっていることなどがわかる。

■主な仕様の比較
GPU GT 240 GTS 250 9600 GT
プロセス 40nm 55nm 65nm
トランジスタ数 不明 7億5,400万個 5億500万個
コアクロック 550MHz 738MHz 650MHz
シェーダクロック 1,340MHz 1,836MHz 1,625MHz
プロセッサコア数 96基 128基 64基
ROPユニット数 8基 16基 16基
テクスチャユニット数 32基 64基 32基
メモリタイプ DDR3/GDDR5 GDDR3 GDDR3
メモリクロック 1,000MHz(DDR3)/ 850MHz(GDDR5) 1,100MHz 900MHz
メモリ接続バス幅 128bit 256bit 256bit
メモリ容量 512MB/1GB 512MB/1GB 512MB
公称消費電力 アイドル時9W、最大70W 最大150W 最大95W
DirectXサポート 10.1(SM4.1) 10(SM4.0) 10(SM4.0)